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あなたにもある? 心の奥底にある悪意【相棒22 #12 惡の種】

「人は誰しも、心の奥底に悪意を持っている」
今回の『相棒』 を見て現実を突きつけられました。

「コミュニティの秩序を守るためには、邪魔者を排除しないといけない」
それが行き過ぎた結果、重大な事件が起きました。


・謎の言葉

「ワイアット」「非凡人」「食物連鎖」

謎の言葉が残されています。
全く意味がわかりません。

右京の解説があって、やっとわかったくらいです。

その中で気になったのは、
「ワイアット」に関する事件です。

「ワイアット」はワイアット・アープという
昔、アメリカで射殺事件を起こした人物です。
ワイアット・アープ症候群という名称が存在します。
今は、ダーティーハリー症候群が主流のようです。

緊張状態にある新人警察官が、自らを逞しく見せようとするあまり過度の暴力をふるってしまうことを指す俗語。以前は、ジョゼフ・ウォンボーによるワイアット・アープ症候群という名称が多く使われていた。

Weblio辞書より

この言葉を初めて知りました。
正義感が暴走すると起こしかねないと感じました。

・正義感が暴走した結果

「自分はいいことをしている」
作中で出てきたのは、
公園でゴミ拾いをしている被害者のシーンです。

被害者が、ゴミを捨ててる若者に向かって
叱ってるシーンがありました。
迷惑がっていた他のゴミ拾い参加者は、溜飲を下ろしました。

確かに、人のために何かいいことをするのは
決して悪いことではありません。
しかし、それが行き過ぎると秩序を乱す人間を見て過激な行動に出かねないと感じました。

作中ではホームレスに矛先が向かいました。
「存在が害悪だ」と殺人に至りました。

・この世に完全な正義があるのだろうか

「人のため、町のために奉仕するのが
100%よいことなのか」と
考えさせられました。

それが暴走すると「秩序を乱すやつは存在を消す」となりかねないと実感。

一時期ホロコースト文学を読んでいたので
ナチスによるユダヤ人迫害を
思い出さずにいられませんでした。

ある本に、書かれていた内容を思い出しました。
ナチスに協力した国民は、「それがいいことだ」と思っていたとのことでした。

・感想

世間一般で良いと言われている行いが
必ずしもいいこととは限らないと
考えさせられた回です。

「どうしてこの人が」と
被害者を知っている人たちは戸惑っていました。

一般的に良いと言われている行動が
時として差別や迫害につながりかねないと
考えさせらました。

それにしても、よくわからないまま終わってしまいました。
この伏線をどこで回収するのだろうかと気になって仕方がありません。

以上、ちえでした。
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