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輝く金塊と汚職【相棒21 #11 「大金塊」お正月スペシャル】

「金塊が重荷になっていた」
この事実に気づいたときは驚きました。

投資家の方で、金を持ってるという話は聞きます。
昔に比べて時価が上がったそうです。

確かに金額に換算しても価値が高いのはわかります。しかし、袴田議員の妻の「袴田のかけがえのないもの」発言に違和感がありました。

「金塊の価値以上の何かがあるのか」と疑問。

・予告状の意味

物語の始まりは、袴田議員のもとに、
「金塊を盗む」と予告状がきたことです。
まるで子どもの頃に読んでた
『怪盗セイントテール』を思い出しました。

「わざわざ警戒させることをする意図は何だろうか」と違和感がありました。
まるで探偵物みたいです。

袴田議員の息子で秘書をやってる茂斗は、
探偵物が好きでした。
祖父からもらった推理小説を母親が燃やしたり、
庭師の書斎に推理小説が置いてあったりと
探偵にまつわるエピソードが出てきました。

また、今回は熟年探偵団の4人も参加。
うち3人の中年男性がいました。
明智小五郎の少年探偵団を思い浮かべた右京は、
「明智小五郎先生は誰でしょうか」と
もう1人いることに気づきました。

・袴田議員にとっての金塊の価値

企業から受け取った賄賂で買ったものでした。
上昇相場だったため、
その時より時価は上がりました。

その頃から政界で力をつけていった袴田議員。
しかし、本来目指していた政治家は
先代である2代目。
役職などあまり実績は残してないものの
清廉潔白でした。

時価の上がる金塊は、袴田妻にとっては「政治家としての出世」を意味し、誇らしいものです。
一方本人にとっては受け取った賄賂で買ったため、
汚職の象徴でした。

手放したいけど、妻は認めない…。
それが大きな精神的負担になったとみました。

・感想

前回のお正月スペシャルでも登場しました。
逮捕されそうだったけど、
回避された経緯があります。
右京との対立に決着がつく形に。

前回の事件では、裁判で有利に進めるために
最高裁判事を買収しようとしてました。
応じなかったため、判事は命を狙われました。

このとき逮捕されたのは秘書だけ。
袴田議員の音声データがあったはずだが
消去されたため不起訴になりました。

志があって政治家になったはずなのに、
汚職に手を染めて、その象徴である金塊に苦しめられたというのに虚しさを感じました。

たとえ逮捕を免れたり、裁判で不起訴になって
罪から逃れられたと思っても、
別の形で苦しめられるものかと教訓になりました。

以上、ちえでした。
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