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愛犬とのさよならから学んだこと

前回、幼い愛犬に「どうかさよならの時まで幸せでありますように」と書きました。

まだ飼い始めて間もない子犬に対して、始めからさよならについて考えるなんて…

でもこれは、愛おしくて愛おしくてたまらない大切な大切な存在だった愛犬を亡くしたからこそ思うことなんですね。

ペキニーズとチワワのMIX犬の女の子で、可愛いお顔でおりこうで、それはそれは性格の良い、全く手がかからないおとなしいワンちゃんで、本当にみんなに愛され可愛がってもらいました。


腎臓病が発覚したのは、13歳になってすぐのことで、それから膵炎にもなったり子宮内膜症を疑ったり、とにかく病院漬けの毎日でした。

毎日心配で心配でどうにかなりそうでした。

毎朝起きて、息をしてくれていることに感謝でした。

最後の方は点滴を毎日毎日打ちに行き、それでもダメな時は入院もしました。

愛犬にとって治療はホントに辛かっただろうし、家族と離れて管に繋がれっぱなしの入院生活は本当に本当に辛かったはず。

なのに、彼女はいつでも健気だった。

でもある日「ママもう私、治療はイヤだよ。みんなのそばにいたいよ。」と訴えてきているのがハッキリとわかったんですよね。

そのことがきっかけで私は毎日の点滴治療をストップしました。

延命治療に過ぎない治療だけども、その治療こそがかすかな命を繋いでいてくれたから。

もちろん、ものすごくお金もかかります。

だけども生きてほしいという思いから、延命治療をするか否か、毎日悩みました。

まだまだそばにいたいのよ、その一心で。

だけど考えれば考えるほどに、ただの飼い主のエゴなのかも知れないなって思えてきて、ならばこの子が逝きたい時に逝かせてあげよう、そう決心しました。


看病、介護をするようになって彼女が亡くなるまでの半年間、私は今までのことを思い返しては反省を繰り返す日々でした。

自責の念でいっぱいというか。

特にまだ愛犬が若い頃、元気いっぱいで遊びたい盛りだったあの頃、私は立て続けに出産を経験し、2人の赤ちゃんの初めて育児にてんてこ舞いで、彼女を蔑ろにしてしまった日や、お散歩にさえ連れて行ってやれない日があったり。

赤ちゃんのお世話優先で、いつも彼女に「あとでね、ちょっと待って!」そんなことばかり・・・我慢ばかりさせてしまっていました。

それなのに彼女は子供達にいつも寄り添い、良き遊び相手となってくれて子供達は彼女と共に成長しました。

そんな遠い日々を思い返しては涙が溢れました。

けど過ぎ去った日々はもう戻ってはこない。

ならばこの子の最後の時までずっとずっとそばにいて辛くないよう寄り添ってあげる、できることは何でもしてあげると誓って、最後の時までお世話させてね、たくさんたくさん甘えてねと毎日毎日言って聞かせました。

子犬って小さくて無条件にかわいらしいものですが、不思議なことに老犬になって介護が必要になってからの愛犬というのは何とも言葉では言い表せないくらいの可愛らしさで愛しさが溢れ出してくるんですね。

たくさん抱っこして毎日ぴったり寄り添って、それは生まれた頃から変わることはありませんでしたが最後まで寄り添いました。

幸せだった、本当に。

病気に勝つことはできない、奇跡的に治るということはないんだと分かっていたからこそ生きていてくれることにこれほど感謝したことはありませんでした。

「もうすぐ桜が咲くよ、一緒にお花見しようね、元気でいてよ!」

桜が咲いたら暖かくなる、過ごしやすくなる、寒い冬は病気の体に障るから早く暖かくなって!という私の祈りでもありました。

ようやく桜が咲き始め満開になった頃、もうあまり歩くことも出来なくなっていた愛犬を抱いて、綺麗な桜並木をお散歩しました。

昼も夜も抱いてお散歩しました。

そして家族みんなで夜桜を見ながら散歩したその日の夜、彼女は息を引き取りました。

私との、お花見しようねの約束を彼女は守ってくれたんだなって感慨深い気持ちと、失った悲しみとあの子のぬくもりがなくなった喪失感といろんな感情でしばらくは動けなかった、どうでもいい気持ちというのか、気力がなくなりました。

ペットロスです。

どんなに悔いても、自分を責めても、あの子は返ってはこないけれど、きっと私の思いや気持ちは届いているはず。

今は天国で、病気なんて存在しない永遠の場所で、元気な姿で駆け回っていることでしょう。

だから私はいつまでもメソメソしていてはいけない。

そんなことを経験したからこそ、新たに飼い始めたワンコに思うのです。

・限りある命に真剣に向き合うこと

・忙しくても後回しにしないこと

・一生全力で愛すること

亡くなった先住犬にも全ての愛情を注いできたつもりだけれども、それでもいろんな悔いが残るのです。
ぜんぜん足りなかったと。

だからこそ亡くなった愛犬の分まで愛情を注いであげたいと本気で思うんですね。

ぽんちゃんに「ママのその愛、ちょっと重いよ。」と思われるくらいでちょうどいいなと思っているんです。


Give you eternal love ♡︎ʾʾ.




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