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ルボン 群集心理、解説を読んで

100分で名著シリーズより、群集心理、武田砂鉄さん解説を読みました。

まずまとめとしては、自分の好きな情報だけを摂取せず、推理して熟慮反省し物事を考えなさい。さもなくばあなたも知性のない群衆というモンスターの一員となってしまうよ、といった内容なのだが、読んでなるほど!と思った箇所を書こうと思う。

〇群衆に受け入れられるには咀嚼しなくても吸収できるくらい単純な思想でなくてはならない。高級な思想も群衆を動かすようになった時には全く別物になり果てる

〇群衆は心象=イマージュでもの事を考える 事件の不思議さ、伝説的な、真実らしくない事柄、インパクトの強さに心動かされる よって宗教や物語は人心を操るには必要である

標語、キャッチコピー、断言、陰謀論に群衆ははまりやすい 反復すれば嘘は真実となり、幻想は感染する

群集は本能的に、心理的に隷属し、脊髄反射的に屈服する 兵隊の後について歩くと、いつのまにか足並みがそろっていく怖さがある。距離を置いていると思っても自動人形となり隷属状態となってしまう危険は誰にでもある。

良い働きをみせた結束は連帯となり、個性や知性の消失はない。 それは革命、革新と前進を伴う運動となる。 間違った方向に向かった集団心理は、全体主義や戦争となる。群衆の徳性を引き出す指導者が出現すれば果たして…

採点主義の空気を読め的な教育システムは考えられない群衆を生む

シャアやヒトラーや革命家漫画を読むのに役立つ内容で面白かった。

次回は共同幻想論解説を読み、漫画か村上龍の愛と幻想のファシズムを未読のままま10年くらい置いてあるので読もうかと思った。。時間かかりそう!








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