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「依存より共存よね、やっぱり。」

〜あたし、思うのだけど

やっぱり依存より共存なのよね。



「彼はあたしが居ないとダメなの、、」
なーんて思ってる時って
あたし、あんまり良い恋愛してたとは言えないわ。
 
そんな男に限って浮気をしこたまするの。

つまり、
「あたしが居なくても大丈夫。」なわけだわな。

依存先であれば誰でもいい男よ。
グルメじゃないわよね。


依存されることで見出される自己肯定感、

そんな自己欺瞞はうんこと一緒にトイレに流しちまえばええわな。



安定した生活をぶち壊したくなる
とんだ冒険ヤローとは
あたしのことだわ。

結婚生活は順風満帆、
絵に描いたような素敵主婦をさせて頂いた。

そんな生活の中から飛び出したくなる。


自ら険しい山とか登りたくなる。

どうして山に登るの?
「それはそこに山があるから。」なのよね。

根っからの"人生アルピニスト"

私生活じゃ階段も登らねーのにね。

優しく甲斐性のある男だった。
経営者としては今も尊敬している。 


誰もが羨む生活をあっさり手放し付き合った男は

身の毛もよだつ「ザ.DV野郎」

今思い出しても鳥肌立つわよ。

一人なら刺し違えてたかもしれないわ。

あたし、きっとどこかのネイティブな血が混じってるのよ。
売られたケンカは高値で買うタチなの。


だから、一人なら間違いなく刺し違えてたわ。

そこは娘が居たから命を粗末にしなくて済んだし、
前科もつかなかったのよ。

娘の存在は
いつだってあたしを正気に戻してくれるわ。

さすが、我が娘。


凄まじいDVの嵐の中、
救い出してくれた男は当たり前の生活を当たり前にしている正しい大人の男だった。

「刺し違えるなら自分がそれになる。」

そう言って あたしの壊れた心を治してくれた人。

娘は今でも彼が好きよ。
第二のお父さんだと思ってるらしい。

勤続20数年のベテランサラリーマン。

彼のお母さんのことを思い出すと
いつだって泣けちゃうのよ、あたし。

あたしのくだらない話しを
一生懸命聴いてくださって、
「ゆりえさんの話しはとても哲学的ね。」と言って微笑んでくれた。

嗚呼、あの少女のように澄んだ瞳に、
あたしはどう映っていたのかしら。

"バツイチ子持ち"ってロゴを背負ってるあたしだったけど、

お母さんは
「息子をお父さんにしてくれてありがとう。」と言ってくださった。

菩薩さまのようなお母さん。

車から見える土手を
春になったらダンボールで滑ろうなんて提案、
普通なら断るだろうに。

「良いダンボール探さなきゃ。」とお転婆な返事をしてくれたわ。

春...土手 滑れなかったね、お母さん。

ガンが見つかって、
あっと言う間に川の向こうっかわに行っちゃった。

悲しくて
悲しくて
悲しかったよ、あたし。

彼も、彼のご兄弟も
あたしたち親子と精一杯 家族でいてくれた。

娘の細胞の半分くらいは
彼が作ってくれたんだもんな。

優しい手だったな...

あたしがその手を離す最後の最後まで
暴れん坊のあたしを大切にしてくれた。

「ゆりえは俺の宝物だよ。」
その言葉がずっと今も
耳たぶ辺りに引っかかったまま
ぶら下がってるよ。 

足を向けて眠れないなんて
そんな言葉では足りないくらいだね。

そんな無償の愛を注ぎ続けてくれた男を
振り切ってまで一緒に居たかった男は
今世紀最悪の浮気男だったわけだけど。

スタートが二股だもん、どーしよーもない。
どーしよーもないが服着て歩いてるよな男よ。
それを好きになる、どーしよもない女だったわ、あたし。

今思っても不思議。
どこも好きじゃないのよ。

顔も、声も、何もかも。


空っぽなのよ、その男。

なーんにも
なーんにも入ってないの。

脳みそも、心も、
なーんにも入ってないのよ。

"息を吐くように嘘がつける男"

あたしは、そんな風に表現するのだけど、
その場しのぎの嘘よりも数倍たちの悪い嘘をつきやがるのよ。


つかれた嘘は刃こぼれした出刃包丁みたいに人の心を傷つけるわけよ。

知ってる?
よく研がれた包丁で切ると、
傷の治りは早いのよ。

でも、
刃の欠けた手入れされてない包丁で切った傷は
いつまでも治らず、ずっと痛いの。

あげくに浮気相手が乗り込んできたからね。

それが噂の"ゴリ子"よ。

ゴリ子は野生臭を部屋中に撒き散らしながら
あたしの作った150gのハンバーグを2個食べて
去っていったわ。

そうね、
ゴリラはとても綺麗好きな動物なのよね。

毎日寝床を変えるのだそうよ。

今日も寝床を探してジャングルを彷徨っているのかしらね。

その男となぜあたしは別れられなかったのか...
何にもない空っぽな毎日だったのにね。

でも、ゴリ子の突進のおかげで
ようやく別れることが出来たわけ。

そういう意味ではゴリ子に感謝よね。

さんきゅーゴリ子!

でも、乗り込んできたゴリ子の姿がトラウマになってね、しばらくご飯食べれなかったのよ、あたし。

嗚呼、これが噂の"ゴリ子ショック"ってやつなのね。

そんな時、ボンと出逢ったわけ。

仕事の関係で以前から知っていた...ん〜正直、顔はうる覚えだったかも知れないわ。

「今、何処にいますか?」

「新宿のスタバよ。」

それだけの情報をもとに
あたしに辿り着いたボンは
身体に何か特殊なモノが内蔵されてるんじゃないかしら?

汗だくてあたしを見つけ出したボンの
開口一番が「新宿ってスタバ何軒あるか知ってますか?」だったことは言うまでもないわね。 

そこから水族館行こーってなことになって
水族館でクラゲを見てたあたしたちは、

気がついたらいつの間にかホテルにいて
裸で抱き合ってたのよねぇ。

おかしいわね、うふふ。

きっと、クラゲの妖精が
あたしたちをホテルに運んでくれたのだわね。

あたしは、キクラゲのほが好きなのだけどね。

でも、キクラゲは見てても楽しくないじゃない?
だから、クラゲにしたのよ。

それから、もう5回目の夏を迎えて
あたしたちは今も一緒にいるのだけど、

そう、依存はしてないわねお互い。

愛はある。

ここにある。


お互いが幸せならいいのかもね、あたしたち。

ライトでもあり
ディープでもある。

全く交わらなくもあり、
深くシンクロもしている。

そんな関係が
なんだか心地良いのです。


最悪だと感じる恋をしているとき
あたしはいつも
「この人はあたしが居なきゃ!」なんて思ってたのよ。

その思いこそがもう"最悪"なんだわね。

それが、男を依存させるのよね。
そして、調子に乗せるのさ。


〜依存より共存

いなきゃダメなのではなくて
月並みだけど一緒に生きてくって感じなのよね。


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