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「ことば。」

優しいことばを綴りたいのよ、あたし。


そおね、
今、この世の中は
ことばが溢れかえっているわ。


ビジネスのこと
恋愛のこと
家族のこと
秘密のこと....


皆、三次元とは違うところで発信を自由にし、

そして、誰もが何かを得ようともがいているのね。


何を話すのか
それは自由。


ただ、そのことばが純粋で偽りない欲求から
こぼれ落ちることばなら
どれだけ良いかと思うのよ。


純度の低いことばは宙を舞い
手のひらに収まるだけのテクノロジーの中から

語りかけてくる。


ことばの奥にひっそりと
私利私欲が見え隠れするのよね。


そのことばは
サブリミナルみたく、人の細胞に沁み渡り、
やがて他人の私利私欲に侵食されてゆくのにさ。



欲求は誰の中にもあるわ。

金も権力も
愛も知名度も、

誰もが人気者でいたいのよ。

人とは違う何かになりたいのよ。

時には変人を装ってみたりしてね。



そのことばを拾って貪るのは、
己が飢えているからに他ならないのに....


普段から煩悩に支配されているのかも知れないわ。

アレもコレも欲しいのよ。
欲しがるばかりなのよ。

誰かのためではない、
結局は自分の欲を満たすためならば

そう言ってしまえばいい。


そのほが潔く心地良いのよ。

それに偽善がプラスされるから
ケツがこそばくなる。


ことばには温度と純度が大切なのだと
改めて思うの。


優しく温かく純粋で
それでいて少し湿ったことばで

あなたに語りかけたいな。


優しいことばは
人を幸せにするからね。

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