楽曲紹介:White Christmas
毎年12月に入ると、どこかしらで流れるあまりに有名なクリスマスソング。それが今回ご紹介する♪White Christmas♪(1942?、作詞・作曲Irving Berlin)です。
子供の頃からお馴染みのこの曲ですが、実は私、かなり長い間♪きよしこの夜♪のように讃美歌が元になっているのだと思っていました。後にミュージカル映画のために作られた曲だと知り、改めて当時のアメリカンポップスの美しさや質の高さを認識したものです。
この曲を使ったミュージカル映画といえば1955年にビング・クロスビー、ダニー・ケイ等による『White Christmas(邦題ホワイトクリスマス)』が有名ですが、最初に使われたのは1942年の『Holiday Inn(邦題スイング・ホテル)』という映画でした。こちらにはフレッド・アステア、ビング・クロスビーというダンスと歌の第一人者が出演。大変話題となり興行的にも大成功を収めました。残念ながら私は観たことがないので、いつか観てみたいですね。
映画『Holiday Inn』より、ビング・クロスビーとマージョリー・レイノルズのデュエット。
以下、歌詞を一部引用させて頂きます。
I'm dreaming of a White Christmas
Just like the ones I used to know
Where the treetops glisten
And children listen
To hear sleigh bells in the snow
『私はホワイトクリスマスを夢見る
幼い頃のようなクリスマスを
木々のてっぺんが輝き
子供たちは
雪のなか響き渡る
鐘の音に耳を澄ます』
分かりやすい歌詞と柔らかく覚えやすいメロディー。だからこそ聴く人の胸に直接響くのかもしれませんね。
雪に覆われた静かなクリスマスには、派手さも無く寒さが身に染みるようなイメージもありますが、そんな時こそ、いつも近くにある人や自然の暖かさを感じられる気がします。これから幾つ歳を重ねてもその暖かさを忘れずにいたい。そのためにも心にしまっておきたい、優しい歌です。
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