◆鑑賞No.158 映画 ダンボ -Dumbo-
🔶感想🔶
◆作品No.138
<視聴日>
◆管理再視聴 2024.5.7
●過去視聴済 年月日不明
<評価:S>
※評価は物語・好みで付けています。
(各評価+、-)
S:面白い・大好き
A:面白い・好き
B:普通・可も不可もない
C:面白くな~い
<感想>
**ざっくりあらすじ**
「こんなおどろいた話しはないよ。象が空を飛ぶよ~♪」と歌われる物語。
見終わりました!!久しぶりでした~!!
あらすじは
〝あるサーカス団にコウノトリが赤ちゃんを運んできた。象のジャンボの元にも来た赤ちゃんだが、耳に特徴のある小象だった。その子象はダンボと名付けられた。ダンボの奮闘記が始まる。〟
評価は面白かったです。ダンボは絵柄からも子供作品と思われるともいますがやはりディズニーなのでメッセージがしっかり入っていますね。大人になって観るとまた違う印象です。正直ディズニーってだけで可愛いと言う思いとミュージカル調が好きで見ていた感覚なので深く考えてませんでした。この短さに大事な事が詰まっていました。
クラシックシリーズ久々に見てこんなに短かったっけと思いました。
情報を調べると前作の費用の使い込みと第二次世界大戦もあり時間も短くし資金管理できる人に任せた作品のようです。
久々に見ても歌は覚えていました!!やっぱりディズニーは歌だよね!!
ダンボはテーマパークだとファンタジーランドにアトラクションがあるので子供向きに思われがちだけど映画の内容は結構ダークです。これを見て感じ取って欲しいなと思います。
大人にも子供にも見て欲しい作品です。
<感じた伝えたい事・テーマ>
本作に感じたテーマは「ルッキズム差別」です。
主役に分かりやすく表現している。
◆テーマ:「ルッキズム差別」
・耳の大きなダンボの容姿は他の象よりも変わっていた。不格好だと大人の象からののしられ人間からも見世物として展示されてしまう。容姿の違いはダメとストレートに表現している。だが笑いものになった耳が最後には自分の武器になる。そして掌返しも分かりやすく表現されている。自分が思っているコンプレックスは思っている程じゃないのかもしれない。時にそれが個性として武器になるそんな前向きな思いにもなれる。
興味深いシーンで見世物として展示されているシーンで人間の同じように大きな耳の少年がダンボを馬鹿にするんだけど、自分も同じようにデカ耳でルックスも良い訳でもない。自分を振りかえれず他者を笑いものにする事が滑稽でいかに愚かだと言うメッセージに思えた。どうしてもルックスは一番手軽に批判出来るものだから攻撃対象になりやすいけど他者を言えるほどなのかと恥をかかないように気を付けたいですね。
差別と言う部分では作品自体にも入っているそうで、差別を訴えてる割には差別をしている矛盾点は感じます。本作だけでなく他の作品でもありそうですが。。(苦笑
ダンボ差別で調べて頂くと出てきます。
<気になった事(良し悪し)>
・ディズニーは童話などをアニメ化しているのでファンタジー要素多いし、見ない方には善の塊だと思われがちだが、きっちりと善悪を表現するので好きなのです。色々言われる時代だけどここだけは無くしてほしくない要素です。ダンボはこれでもかってほど意地悪しか出てこない。特に大人の像はひどい。子供にそこまでするかと大人げない。でもこういう態度は人間の大人にも良くあり意地悪をしている人はこれを見ても何も思わないのだろうなと。ただ図体はデカいのに小さいものを怖がるのは滑稽に描かれている。その手の人間は心が小さいと言う揶揄なのかなと思う。ここも面白いのだが、意地悪するものはだいたいメス(女性)で描かれる。身近なものに意地悪をするものを描くとき女性が多い。世界や国の様な大きなものに対しての悪は男性が多いのも面白いなと。
・ピエロは意地悪と言うよりは面白さを提供するのに必死なんだと思うので意地悪とは違うかな。ただあんな高い所から落とそうとする思想は怖い。
・テーマの所で書いた見世物の嫌なシーンだけど、私、無邪気に耳を振って少し笑っているように見えるダンボの表情がどえらい好きなのよね。鼻を手前にくるっと巻いて耳を振るの可愛くて♡
・他者との違いで馬鹿にされたダンボだけど、ネズミのティモシーとカラスたちによって空を飛ぶ技を身に着け馬鹿にしていた者を見返した。本作の注目して欲しい部分で悪く描かれやすいネズミとカラスが味方に付いている所。悪役で書かれやすい彼らを善のキャラだ描いたのが面白い。嫌な思いをしている可能性が高い彼等だからこそ虐げられるものの気持ちに寄り添うそんな表現でもあるのかな?虐げられても負けないで戦えと背中をしているよにも思える。
・ダンボで印象的なシーンは酔ったダンボが見るピンクエレファントのシーンだ。子供には少し怖く感じるかも。酒瓶が入ってしまった水桶の水を飲んだダンボとティモシーが酔っぱらって幻影を見るシーン。意味を調べると少し怖いのってこの表現が「ピンクのゾウが見える」とは アルコールや違法の薬の過剰摂取よって幻が見えるほど酔いすぎや酩酊した時に使われる表現だそうでどちらも依存症になるものからくるので「ダメだぞ」って意味もあるのかなと。歌詞のヒピティホピティは飛び跳ねるという意味だそう。それによって木の上に飛んだのかなwそう思うと結構子供向けではないよね。
・どんな子供でも自分の子供。母親の強さを感じる作品でもある。ジャンボにダンボが逢いに行くシーンは涙を誘います。あと耳をお包みにするシーンもかわいい♡でも思い出してほしい。父親どうした?w象もみんなメスのみで形成されている。雄よどこいった?
・魔法の羽。これはただのカラスの羽だが、ダンディクロウが考えた作戦だった。魔法の羽とダンボに思わせる事で出来ない事でも出来ると思わせる。これはプラシーボ効果と似ているものなのかなと。最後にティモシーは嘘だと言うが初めから何か可能性を信じ続けていたのかもしれない。
<映像、音楽>
音楽:もし象が空を飛べたら<When I See an Elephant Fly>このジャズ調の曲が好きです。歌詞は置いといて曲調が好きです。後は私の赤ちゃん<Baby Mine>これは名曲。ダンボと言ったらこの曲です♪
<声優及びキャラ>
・ソフト版のコウノトリ役の関時男さんは吹き替えのドナルドもやってたと思う。(ダンボ関係ねぇw)
🔴作品紹介🔴
https://www.disney.co.jp/studio/animation/0043
放送・放映期
1941年10月23日 秋
上映時間 64分
ウォルト・ディズニー・アニメーション作品No.4
character 《視聴ソフト版》
順番:海外語版、ソフト版
ナレーション:ジョン・マクリーシュ、小山武宏
▼サーカス団
ダンボ(Dumbo):ジャック・サベル、大場久美子
ジャンボ(Mrs. Jumbo):ヴェルナ・フェルトン、磯辺万沙子
ティモシー(Timothy Q. Mouse):エドワード・ブロフィ、牛山茂
●象
メイトリアーク(リーダー、Matriarch、紅色飾女家長):ヴェルナ・フェルトン、久保田民絵
プリシー(Prissy、橙色飾堅苦しい/やかまし屋):サラ・セルビー、土井美加
キャティ(Catty、緑色飾コソコソと意地悪い):ノリーン・ガミル、北城真記子
ギディ(Giddy、青色飾軽薄/浅はかな):ドロシー・スコット、一柳みる
●人間、その他
団長(Ringmaster):ハーマン・ビング、内田稔
ケイシー・ジュニア(Casey Junior):マーガレット・ライト
ピエロ:ビリー・ブレッチャー、エディ・ホールデン、ジャック・マーサー、金房求、江川久仁夫、重留定治
▼鳥
コウノトリ(Stork):スターリング・ホロウェイ、関時男
●カラス
ダンディ・クロウ(Dandy Crow):クリフ・エドワーズ、中村雄一
グラス ・クロウ(glasses Crow):ジム・カーマイケル、橋本友之
プリーチャー・クロウ(preacher Crow):ホール・ジョンソン、金房求
ストローハット・クロウ(straw hat Crow):ジム・カーマイケル、吉水慶
ファット・クロウ(fat Crow):ジェームズ・バスケット、片岡弘貴
▼その他
アナウンサー:ジョン・マクリーシュ、小山武宏
悪戯少年:後藤真寿美
男の子:下川久美子
監督
・ベン・シャープスティーン
脚本
・ジョー・グラント、ディック・ヒューマー、ビル・ピート
・オーリー・バタグリア、ジョー・リナルディ
・ジョージ・スターリング、ウェッブ・スミス
キャラクターデザイン
・ジョン・P・ミラー、マーティン・プロヴェンセン
・ジョン・ウォルブリッジ、ジェームズ・ボドレ
・モーリス・ノーブル、エルマー・プラマー
アニメーション制作
・ウォルト・ディズニー・プロダクション
劇中歌
「コウノトリにご用心」(Look Out for Mr. Stork)
「ケイシー・ジュニア」(Casey Junior)
「テント張りのうた」(Roustabouts)
「私の赤ちゃん」(Baby Mine)
「道化の歌」(Hit the Big Boss (For a Raise))
「ピンク・エレファンツ・オン・パレード」(Pink Elephants on Parade)
「もし象が空を飛べたら」(When I See an Elephant Fly)
「さあ、またサーカスの日がやってきた」(It's Circus Day Again!)
★あらすじ★
サーカスの象ジャンボのもとに、コウノトリが赤ちゃんを運んできました。ジャンボは、心からの愛情をもって大切に育てますが、その子の耳があまりにも大きかったので、ほかの象たちから“ダンボ”と呼ばれて仲間はずれにされてしまいます。悲しみに沈むダンボを勇気づけてくれたのは、ネズミのティモシー。ティモシーは、その大きな耳を褒め、ダンボをサーカスのスターにしようと懸命に知恵をしぼります。そして、ついに夢がかなう日がやってきます…。
友情や愛情に支えられながら、ありのままの自分を信じて大空を舞うダンボのひたむきな姿を描いたハートウォーミング・ストーリー。心に残る素晴らしい音楽と共に、子供に伝えたいことがぎっしり詰まっています。