「9人の翻訳家　囚われたベストセラー」/2020

こんなお話

フランスの人里離れた村にある洋館に、9カ国から翻訳家が集められた。全世界待望のミステリー小説『デダリュス』の完結編の各国語への翻訳のためだ。しかし9人は、洋館の地下に隠された要塞のような密室に隔離されてしまう。海賊行為と違法流出を恐れた出版元が著者の同意のもと、彼らを隔離して極秘に翻訳を行わせることにしたのだ。

レビュー

9人の翻訳家を地下に閉じ込めて、外界との接触を一切遮断した状態で翻訳させる。

まったくミステリーのために、えらくまた突飛な設定を思いついたもんだ...と、少々ひねくれた見方をしておりましたが、なんと驚くことに実話ベース！！

「ダヴィンチ・コード」の出版にあたり、実際にこのようなことが行なわれていたそうです。びっくり。

ミスリードする仕掛けもあり、映画「es」のような心理サスペンス的展開もあり。誰が犯人なのか、私も最後の最後までわかりませんでした！

場面がちょっと地味なのと、演出がやや物足りないので、「めちゃくちゃ大興奮！！」という感じではないのですが、二転三転どころか四転五転する展開、さらには大どんでん返しのラストで、ミステリーとしては十分に楽しめました。

各国で活躍されている俳優さんも、それぞれキャラクター性があって、彼らの共演も魅力の一つ。

「ラストで騙されたい！」という方には、おすすめの一本です。

▼公式ホームページ▼

https://gaga.ne.jp/9honyakuka/

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9人の翻訳家　囚われたベストセラー
Les traducteurs
2020／ギャガ
＜スタッフ＞
監督：レジス・ロワンサル
脚本：レジス・ロワンサル、ダニエル・プレスリー、ロマン・コンパン
製作：アラン・アタル
音楽：三宅純
撮影：ギヨーム・シフマン
編集：ロイック・ラレマン
＜キャスト＞
ランベール・ウィルソン
オルガ・キュリレンコ
アレックス・ロウザー
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