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脳腫瘍の放射線治療

 今年再手術した後、先月、放射線治療であるガンマナイフ治療を受けました。脳腫瘍の放射線治療は種類が複数あり、医師や夫と相談しながら自分なりに調べて決めましたが、やはり最終的には感覚的なもので自然に決まったように思います。治療について決めなければならない時、もしも将来その選択を後悔しそうになったら、自分が考えた結果なのだから仕方ないのだと思えるようにと願うのですが、どうなるものでしょうか。

 さて、2024年2月に再手術をし、3月上旬に退院、暫くはのんびり過ごし、4月上旬のB先生の診察で次の治療について話をしました。B先生とは入院中に一度長く話をする機会があり、その際に今後の選択肢について幾つかの話がありました。この診察の時は夫も一緒で、同様の話をより具体的に聞きました。
 私なりの理解は、前回の手術は全摘出と思われたため放射線治療はせずに経過観察、今回は残存腫瘍があると思われることから放射線治療を検討すべき、再発後なので増大を確認せずに放射線治療を開始した方がよいのではないか。B先生の話は正確で、良いことも良くないこともしっかりと話しますし、放射線治療後に再発した場合の脳腫瘍の摘出についての話もあり、長期に渡る治療を考えているのだと思い、いつも感謝しています。でも、こうして書いていると自分が理解したつもりのことでもきちんと書けないことを認識しますから、医師との知識レベルの大きな壁なのか、何なのか、難しいです。
 4月下旬、B先生の紹介状を持参しC大学病院のC先生の診察。放射線治療の機器は全ての病院にあるわけではないので、ガンマナイフは別の大学病院を紹介されました。自分の病院にある機器でできる放射線治療があれば、医師も当然そのデータを優先して見たり相談したりすることが多くなり、薦める治療はそれらに左右されるはずです。そのことはC先生も認識しながら話していたので安心できましたが、聞く方は難しいです。その後またB先生と相談の機会もあり、夫と相談しながらあれこれと考え、ガンマナイフに決定、6月中旬にC大学病院への入院が決まりました。

 C先生から説明を受けたガンマナイフによる定位放射線治療の説明書から書き出してみます。
 目的: 軟骨肉腫が増大するのを抑えるため
 治療の有効性・成功率: 約80-90%程度の人で腫瘍の成長を止めることができる
 副作用: 頭痛 悪心・嘔吐 けいれん発作 放射線壊死・脳浮腫 脱毛 その他

 どんな治療も同じですが、副作用をよく読むと怖くなってしまいます。一番気になっていたのは、頭部へのフレーム固定の痛みが酷いのではないかということでした。ガンマナイフは転移した脳腫瘍にも使われるため、体験記もそれなりにあって痛みの記載もあり、noteでもコメントを頂き、医師に何度か確認しました。しっかりコントロールしているので心配しすぎないようにと言われましたが不安です。手術を2回もしたんだから痛くても大丈夫なはずと自分なりに覚悟をして入院しました。結局、ほぼ痛くなかったので本当によかったです。

 私のガンマナイフ治療の入院は2泊3日でした。入院の日はCTと造影MRIだけで暇だったので、病院内を散歩しました。C大学病院は今まで入院した病院の中で一番広い病院で、中庭に出たり、コーヒーショップでコーヒーを買ったり、明日痛いといやだなあと思いながら、のんびり過ごしました。
 2日目、朝食はなしで点滴をして着替えて待ちます。ガンマナイフ室に案内され治療台に座ると、C先生から緊張しているようだが安心してと言われ、その後はもう意識がなく、治療台の上で終わりましたよと言われるまで眠っていました。すぐにまたうとうとして、気づくと病室でした。その時は13時は過ぎていたと思いますから、朝から4-5時間でしょうか。その間、頭部にフレームを固定してCT撮影をし、病室に戻って待機、ガンマナイフ室に再度行き治療したようです。鎮静剤が効いていたため移動も何も全くわかりませんでした。病室に戻ってから看護師に痛くないか聞かれ、フレームを固定した傷口が少しズキズキしたため痛み止めを飲みました。その日は、夕方コーヒーを買いにショップに行きましたが、何となくぼーっとした日となりました。でも痛みで辛いことはなく、私にはコーヒーが飲めるかどうかがとても大切なので、コーヒーを飲みながら終わったなあとぼんやり思えたことがとても良かったです。
 そして3日目、退院。C先生とは退院の朝、ゆっくり話しました。今後はB先生に診てもらってほしい、情報は共有するので何の心配もないと。別のところに再発の兆候があれば追加のガンマナイフ治療は可能だけれど、C先生とはもう会えない方が私にとっては良いことと笑いながら話しました。

 ガンマナイフ治療後のB先生の診察。3か月後に造影MRIをして診察しよう、それまでも何かあればいつでも来てとのこと。

 経過観察になりました。この期間ができるだけ長くなりますように。読んで頂きありがとうございました。
 

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