［詩］春の夢　#シロクマ文芸部

春の夢と言えば…
野の花咲く草原

一面のシロツメクサの中
友だちと
草の香りの中でつくる
花飾りの冠と花の首飾り
白い花の中に　
たまに見つけるピンクのツメクサに
歓声をあげる

宝石も城も
夢見たこともない

温かいご飯やパン
渇きを癒す水
カラダを温めるスープ
寒さを凌ぐ栖
そこで語らう友だち
家族の安心できる寝床
それだけあれば充分なのに

なぜ
戦をするのだろう？
何が欲しいのだろう…

乾いた土地に
ひっそりと小さな花を咲かせた
ぶどうがやがて紫の実をつける
豊穣な香りの赤き酒を酌み交わせば
異国の民とも夜更けまで踊る事も出来そうなのに
それは真夏の夜の夢…

見渡す限りの向日葵畑
遥か向こうまで続く麦畑を
オレンジに染め上げる
遠き落日

馬たちを養う牧草のシロツメクサは
タンパク質やミネラル豊富な豆科植物
天麩羅や和物で食べることもできるという

こうしている間にも
空の上の雲たちは混乱して
大洪水を起こし
熱波は大地を襲う

魚たちは
プラスチックを体内に蓄え
それを食べた
動物のカラダも蝕む
放置された衛星は
空の上をゴミだらけにする

戦略を練るとしたら
武器を捨てて
環境や食糧や
気候変動や水問題とかの
地球レベルの問題を解決する人の方がよほど、
この星の英雄となれる…
戦できるくらいの力と知恵があれば
戦をやめて地球の問題を解決する方がずっとすごい
そんな偉大な事だって出来るのだと
伝えたい

そんな春の夢をみている

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小牧幸助さん
企画参加させて頂きます♪
よろしくお願い申し上げます

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