夫婦をこじらせる○○思考

8回目のプロポーズ記念日

先日9月11日に8回目のプロポーズ記念日を迎えました、助産師・咲です。
まぁ、決してスケジュールに記念日を書いていたわけでも、盛大にお祝いしたわけでもなく、仕事をしていて日付を記入したときに「あ!」と思い出した、そんな8回目でした。
私、実は記念日もわりとスルーしちゃう系な人です。夫の方がマメかも...
8回目の記念日を迎えて改めてプロポーズされた日のことを思い出していました。
あの頃、自分で言うのも何ですが仲良かったんです。
ケンカなんてしたことなかったし、どこに行っても楽しめたし、二人で何時間も話してられたし、仕事に対する姿勢もとても尊敬していました。
そんな私が2年後は顔を見るだけでイラつくなんて、想像もしていませんでした(笑)
あの日の写真を見ながら、すんごい幸せだったのに、どこですれ違ってしまったんだろうと思い返していました。
そして、盛大な罠に気づいたんです。


○○思考

ズバリ「シンデレラ思考」です。
シンデレラ、皆さんご存じですよね?継母たちにいじめられて、毎日必死に生きていたシンデレラが、魔法の力で王子様に出会って、最後は王子様が迎えに来てくれて、二人は末永く幸せに暮らしました、ちゃんちゃんです。
ディズニーランドのシンデレラ城の前でプロポーズするなんて言うのも流行っていましたよね。今も流行っている??情報に疎くてすみません。
シンデレラ、彼女を幸せにしたのは「王子様」。
どんな大変な現実からでも連れ出してくれて、そのあとはふわふわのお花畑に包まれたような幸せの日々・・・なんてものを想像してしまうんですよね。
でも、そんな男性は存在しないし、結婚はゴールではなく始まりです。価値観の違う2人の人間が、ともに生活をしていくスタート地点なんです。
しかし、人の脳は案外自分勝手で、自分がイメージしたものと現実に起こることにズレがあると、他人の状況や考えには関係なく怒りや不安・不満を感じるんです。ただ日常では、これまでの経験で感情を露にすることはなくなってきます。
例えば、飲食店で自分がオーダーしたものがなかなか来ない時、実はオーダーした時点で「だいたいこのくらいで来るだろう」とイメージをしているんです。でも、それがイメージ通りに来ないとなった時、「おっそいなぁ」「オーダー通っているかな」と感じるけど、それをぶつける人はほとんどいないですよね。多くの人が伝えても「遅いんですが、どれくらいできますか?」や「オーダー通ってますか?」と尋ねるでしょう。いきなり怒っている人を見ると、「うわぁ」と思ってみる人もいるでしょう。
なのに、結婚という未知なるものに挑戦し、新しく2人の生活を送るという行動をするのにも関わらず、「イメージ通り」の現実があると思って疑わず、イメージと違ったときは「そんなのあり得ない!」って怒ってしまう、プロポーズ後の世界は幸せに満ち溢れていると思ってしまうんですよね。
あなたはシンデレラ思考持っていませんか

シンデレラ思考の根っこ

結婚を考えるまでほとんどの女性が小中高、人によっては大学まで卒業し、就職して一人前に社会で生きているはずなのに、いまだにシンデレラ思考を手放せない女性が多いのはなぜでしょうか。
そこには脈々と受け継がれた社会の歴史とそこから作られた私たちの中にある価値観にあります。
「結婚したら夫は仕事に邁進し、妻は夫を支える」
「内助の功が必要」
「嫁に行く」
「母親がしっかりしないと子供は育たない」
「3歳までは子どものそばに」
などなど、、、
もちろん、令和になった現在「こうあるべき」って全力でやっている女性がほとんどいないことはわかっています。
でも、結婚したらなんとなく家庭の経済的柱は夫に行き、妻は家庭と子どものことをケアしながら仕事をする。休日出勤といって仕事に出る夫は頑張ってるねと言われるが、妻は「お子さんどうしてるの?」と聞かれる。保育園行くなんて偉いね、ママお仕事あるから頑張ろうねなんて声掛けに、夫の仕事は関係なし?と感じたり、そんな日常によくあることの端々に、でもあちらこちらにこんなことは溢れているんです。
そんな小さなことが私たちの価値観を作り、行動を作っていきます。
実はこれ、逆にもとらえられるって考えたことありますか。
夫が専業主夫してるって家庭の話を聞くと、そんなに働いて奥さん偉いなぁって思う人が多く、専業主婦の家庭の話を聞くとそんなに働いて稼いでくれる旦那さんいいなぁと言われることが多い。つまり、「男性は家族を養うくらい稼いで働き続けて当たり前だ」と思われているんです。自分の稼ぎで家族を養うことが男性に求められている役割になっているし、無意識にそれを求めている女性は多いということです。
男女ともに「男性に幸せにしてもらう、女性を幸せにしなければならない」という価値観に「無意識のうちに」囚われていることがシンデレラ思考の根っこになっています。
もちろん社会制度によるところも多くありますが、社会制度を作っているのもまた人です。人々の価値観が変わっていけば、社会制度も少し遅ればせながらでも変化していく、逆に人々の価値観が変わらなければ永遠に変わらないです。そのためにも、私たちの価値観を新しくしていく行動をとっていくことが必要になります。

シンデレラ思考から抜け出す

じゃあ、どうすればシンデレラ思考から抜け出せるのか。
「自分のことは自分で幸せにすること」です。
このシンプルなことをあなたの価値観や意識が邪魔をして身動きが取れなくなっている、ただそれだけなんです。
自分で自分を縛っている価値観に気づいて、自分を幸せにすることができれば、隣にいるパートナーのこともまた笑顔で見つめることができるようになりますよ。


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