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balanço! 展覧会 岡本太郎

まだ建設中の頃からずっと行きたかった
大阪中之島美術館。
ようやくうだるような暑さの中行ってきました。

現在の展示は岡本太郎画伯。
私は勝手に岡本太郎展が特別展で
他の常設展もやってると思い込んでいたら
展示は岡本太郎のみでした。
想定していた時間より
ずっと早く会場をまわれてしまったので
その後の予定が狂ってしまったのはご愛敬。

私の岡本太郎さんの印象は
子供の頃にテレビのコマーシャルで観た
「芸術は爆発だ!!」のかなりおかしなおじさん。
極彩色でデフォルメされた作品は
決して好きな部類ではなかった。

でも、歳を追うごとに彼の存在は気になっていて
今回、私の中で満を持しての鑑賞となったのですが

素晴らしかったです。

他の画家にも言えることですが
個展で、時系列に作品を鑑賞することで
その画家の本当の力量がわかるような気がします。

ピカソのデッサンが素晴らしかったのと同じように
岡本太郎さんのデッサンも素晴らしいし、
何より本人のものかどうかまだ未確認で見つかった
3つの作品連がとても魅力的でした。

全体を通して、
太い黒の縁どりとビビットな色彩が目を引くのだけれど
私が感じたのは、それぞれのモチーフの位置が
とてもバランスよく配置されていること。
特に初期の作品は、少ないモチーフで
使われている色も少ないけれど
バランス感覚に優れたものが多かったように思います。

バランスって大事。
派手な画風でもストンって腑に落ちるのは
安定感があるからなんだと、ようやく理解することができました。

実は、ピカソの絵画も少し苦手だったけど
機会があればじっくり観てみようと思いました。

「展覧会 岡本太郎」は
大阪中之島美術館で2022/10/02まで開催しています。

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