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恵みの目的

[ユダの手紙 1:3,4]

愛する者たち。私たちがともにあずかっている救いについて、私はあなたがたに手紙を書こうと心から願っていましたが、聖徒たちにひとたび伝えられた信仰のために戦うよう、あなたがたに勧める手紙を書く必要が生じました。それは、ある者たちが忍び込んできたからです。彼らは不敬虔な者たちで、私たちの神の恵みを放縦に変え、唯一の支配者であり私たちの主であるイエス・キリストを否定しているので、以下のようなさばきにあうと昔から記されています。

今日の聖書箇所
ユダ1:1〜16

今日はユダの手紙から恵みをいただいていきましょう。

ユダはヤコブの兄弟でありイエス様の肉の家族でした。ユダはこの手紙で偽教師、偽預言者に対して警告し、健全な信仰のために戦うようにと強く勧めます。

初代教会から現代に至るまで、偽教師、偽預言者、異端との戦いは続いています。私たちも十分に用心し、警戒しなければなりません。

偽教師たちの常套手段は聖書の一部だけを強調したり、利用したりして人々を惑わすということ、またそれを権威づけるために霊的な現象やしるしと不思議を利用して人々を引き込んでいくということです。

初代教会に入り込んで偽教師たちは恵みを曲解して人々を惑わしました。私たちは行いによって救われるのではなく、ただ恵みのみによって救われます。偽教師たちはそれを利用して、恵みによって救われるのだから、罪を犯してもいいし、何をしてもいい、好き勝手に自由に生きてよいと言ったのです。

そして霊的な現象、しるしと不思議を強調しました。偽教師たちは幻や夢を見たことを誇りました。彼らは肉体は悪であり、霊だけが善であるとしました。それゆえ肉体は何をしてももう関係ない、霊的なことだけを求めるように教えたのです。

そして自分たちには神からの特別な霊的な知識がある、しかし他の指導者たちは何も知らないと健全な指導者たちを罵り、批判したのです。

[ユダの手紙 1:8]

それにもかかわらず、この人たちは同じように夢想にふけって、肉体を汚し、権威を認めず、栄光ある者たちをののしっています。

偽教師たちの教えは肉の欲をあおり肯定し刺激するもので、それに惑わされる者も多く出たのです。そして惑わされた者たちは偽教師たちの奴隷となって、滅びへと引きずり込まれていったのです。

このような偽教師は現代においても手を変え、品を変え次々と出ています。共通しているのは人々を肉の欲によって誘惑し、霊的な現象で惑わし、救いの目的を見失わせることです。

私たちはただイエス・キリストの十字架の血潮の恵みによって救われます。その救いには明確な目的があるのです。それは救われた者が肉の欲から解放されて聖くなっていくことです。

[テサロニケ人への手紙 第一 4:3,4,5,6,7]

神のみこころは、あなたがたが聖なる者となることです。あなたがたが淫らな行いを避け、一人ひとりがわきまえて、自分のからだを聖なる尊いものとして保ち、神を知らない異邦人のように情欲におぼれず、また、そのようなことで、兄弟を踏みつけたり欺いたりしないことです。私たちが前もってあなたがたに話し、厳しく警告しておいたように、主はこれらすべてのことについて罰を与える方だからです。神が私たちを召されたのは、汚れたことを行わせるためではなく、聖さにあずからせるためです。

救われるとは神を愛する聖霊様という新しいいのちが与えられるということです。そのいのちが現れ、成長していくならば、もっと聖くなりたい、もっと神に喜ばれたいという聖なる願いがますます湧き上がるようになるのです。

それゆえ恵みがあるから罪を犯しても大丈夫とか一度信じたらあとは何をしてもいいとか、そのように考えていること自体が根本からおかしいのです。そのように考えているということはその人のうちには神を愛するいのちがないということであり、その人は救われていないということを示すものなのです。

どんなにイエス様、イエス様と言っていても、霊的な現象、しるしと不思議があっても、神を愛さなくてもいいと言うことを教える人は救われてはおらず、御霊を持たない者であり、偽教師、偽預言者だと言うことです。

このような意味で私たちのうちに神を愛するいのちの現れがあるかどうか、私たちが神を愛することにおいて成長しているかどうかを吟味することはとても重要なのです。

私たちの信仰生活にそれがないならば、私たちは恵みによって救われた者ではなくただの宗教人である可能性が高くなってしまいます。

いつまでも神は愛だからありのままでいいとそれしか教えられていないなら、それにも十分に注意する必要があります。真の教師、真の預言者は神を愛することにおいて成長するように絶えず導き続けるはずだからです。

その教えが肉の欲から離れ神を愛することを促しているか、それとも肉に心地よい情欲をあおるものか、霊を見分けていくことを祈り求めていきたいものです。

[ヨハネの手紙 第一 4:1]

愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。

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