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自己紹介

皆様こんにちは。
私は、これまで市役所に9年勤め、2018年からは県庁で働く現役の公務員です。
そんな私がなぜ一般社団法人を立ち上げたのか、報酬を寄付する働き方「リタワーク」とは何か、について順を追って説明します。

大学院での学び

私は市役所に在職中、構造的な知識が足りないことを感じていたことから、学び直しのため、在職しながら大学院に通おうと考えました。
その時、事業者の方と接する中で、民間企業がやっていて、公務員がやっていないことの多さに気づき、そのことを全く知らずに委託や行政指導をするのはおこがましいな…と思い、経営学を選択することにします。
結果、大学院の経営学研究科に2年在籍し、「CSV(共通価値の創造)と産業政策」をテーマに論文を書きました。

中小企業診断士として

経営学に面白さを感じた私は、その後中小企業診断士の資格を取得します。実務補習で知り合ったメンバーとの関係はその後も続き、事業計画書の作成などの実務にボランティアでの参加を始めました。
金額にすると微々たるものですが、そのチームメンバーが報酬を受け取った際は、なんとも言えない喜びを感じました。自分の仕事の市場価値を知ることの嬉しさに気づいたのはこの時です。

リタワークの構想

この嬉しさを他の公務員にも感じてほしい、と思ったのがリタワークを構想したきっかけです。
しかしながら、得意な仕事にボランティアで参加させてもらえ、かつ代わりに報酬を受け取る人がいることは特殊な状況なので、誰もが経験できるものではありません。
そこで民間企業の方に「例えば、仕事の報酬を子ども食堂に寄付してもらう取引は可能ですか」と確認したところ、「寄付先の信用」や「損金不算入」など、様々なハードルがあることが分かりました。

リタワークスの設立

おそらく、多くの民間企業も同じ状況であり、このままでは一般的な仕組みとすることは難しいと感じました。
寄付先の信用確認や損金不算入を想定した報酬設定など、トータルで仲介できる組織があれば良いですが、そんなものはありません。
そこで、「じゃあ、自分でやったらいい」と考え、当法人を立ち上げることにした、、、というのが設立の経緯です。

メッセージ

リタワークの魅力は、自らの市場価値を知ることで、将来の選択肢を広げることにつながります。しかし、私もそうですが、公務員になった方は、公益性・公平中立性が原則の公務に誇りを持ち、骨を埋める覚悟の方が多いと思います。その方たちに伝えたいのは、リタワークは決して転職や独立のための準備ではないということです。
リタワークを通じて自らの市場価値を知ることで、仕事に対しての謙虚さや、住民や事業者に対する敬意を持つことにつながると考えています。また、高めたスキルを職務に還元することもできるので、任命する自治体にとってもメリットは大きいと言えます。
リタワーカー、発注者、社会課題、任命権者など、三方よしにも四方よしにもなる社会づくりを目指し、リタワークの普及・拡大に取り組んでまいります。

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