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読書の秋。久しぶりに小説読みました。

久しぶりに小説読みました。
重松 清さんの
「数えきれない星の、その次の星」

11話からなる短編小説ですが、11話目で繋がります。
コロナ以降の世界を描いた作品です。

コロナ初年度の2020年5月6月辺りは仕事も休みが多く、その時期に小説読み漁りました。
その時は、東野圭吾さんにどっぷりはまったのですが、重松清さんは元々好きな作家さんで、
「疾走」「流星ワゴン」「その日のまえに」「トンビ」「青い鳥」「ステップ」などを読んだことがあります。

重松さんの作品は、読了後に幸せな気持ちになれます。
「疾走」なんかは重い内容なんですけど、読了後に希望を感じさせてくれました。

「数えきれない星の、その次の星」は、人間の「淋しい気持ち」に焦点を合わせているのですが、だからこそ、その裏側の優しさだったり、温かさも同時に感じさせてくれます。

出張中にコロナが蔓延し、自宅に帰れず、パソコンの画面越しに会話をする日々が続く家族、親子のお話。

コロナがひろがり、休校になってしまった春、こどもたちのためにあることを企てた「こいのぼり」のお話。

桃太郎のおとぎ話、本当の鬼の正体とは。。。
きびだんごを食べることで人間の中に眠っていた「鬼」が呼び起こされる。。
純粋だと思っていた娘の悲しい結末。。
それを知った桃太郎の淋しさ。

最終話でそれまでの「淋しさ」が「温かさ」や「希望」に変わります。

「誰かに会いたいと思っているとき、ほんとうはもう会えているのかもしれないな」

本書11話より抜粋

読んで良かったと思える作品でした!

秋の夜長にいかがでしょうか?

重松清さんの他の作品も紹介しておきます。


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