宇宙服の中から:100年前からやってきたギフト
素粒子の一つ、光子をつかった実験で有名な「二重スリット実験」を知ったとき、それを私に教えた人がこう言った。「観測者がいるのと、いないのとで実験結果が変わるのだよ。観測すると世界が決まるんだ。世界は観測することで確定されていくんだよ」と。
合理的、論理的な水瓶座であるわたしは、実験から導き出された結果は事実として受け入れる方だけど、だけどこれは無理。「観測者次第で結果が変わるって?!」には正直戸惑った。「世界は一つ。誰にとっても同じでしょ。あなたとわたしの二人いても世界は一つだよ。それが違う、人によって変わるってどういうことよ。わけわかんない!」と。でも一方で、じゃぁこの実験結果をどう理解すればいいの?となったのだ。
最初に二重スリット実験を聞いてからずっと、長いモヤモヤの中にいたわたしが、noteを始めようと思ったのは、そのモヤモヤが晴れそうな気がしたからだ。とは言え、凡人に理解できる領域ではないので多分気のせいなんだろうけど、その「気」も含めてワクワクしたのは本当だ。
神のような頭のイイ人たちが見つけだした世界は「突拍子がなく、わけがわからない、ありえない世界」なんだけど、このわたしが信じようと信じまいと、その世界は確かに在る。今から100年前、実験結果と数式で証明されてしまったのだ。これは凡人のわたしが受け取る100年前からのギフトだ。