カレーが食べたくなる小説『鎌倉駅徒歩8分空室あり』を読んで
『鎌倉駅 徒歩8分 空室あり』
著者 越智月子
Instagramでカレーが食べたくなったと感想を寄せていた投稿をみた。
最近は、食べ物にまつわる小説が人気らしく
料理をするのが嫌いな私。
それでも食べ物の出てくるお話は好きだったりするので、図書館から借りてきた。
たまに本を読んでいて起こるこの文章好きだなって気持ち
『昨夜 降り続いてい、雨があがった。キッチンの窓から見える西洋アジサイが朝の光を浴びて錆色に光っている。ここにきてアジサイも終わり色に近づいている。』
何気ない風景を丁寧に描いている感じ
はじめのこのシーンだけで
絶対これ面白いに違いないという確信
世界観にどんどんはまっていく
物語は『おうちカフェ』を営む香良の元に離婚した親友三樹子が住むことになるところから始まる
そこで提案されたシェアハウスは鎌倉駅から徒歩8分の場所。思いの外、直ぐに見つかったシェアハウスの住人
女性限定の部屋に集まる、色々と訳あり住人
親友ふたりのポンポン飛び交う会話が楽しい
シェアハウスの住人と和気あいあいと進んでいくのかと思えばピリリとスパイス、トラブル発生
もしかして、ファンタジー?なんて展開もあり楽しませてくれる
その上、人の優しさにも触れられるそんなお話
最後に
カレーが食べたくなると投稿する気持ちがわかると言ってしまうほど
カレーが色々と登場
お月見カレー、イカスミカレー等々
カレーが食べたくなるNo.1小説かもしれません(笑)
※こちらも今年読んで良かった本の中の1冊
Instagram投稿の内容を少し書き直してあります。
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