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映画化された2つの原作本『夜明けのすべて』と『52ヘルツのクジラたち』を読んで

『夜明けのすべて』

   著者 瀬尾まいこ

藤沢美沙 28歳 PMS(月経前症候群)
山添孝俊 25歳 パニック症候群
そんな2人は職場の同僚として出会う
互いに以前の職場で働くことが出来ず、たどり着いた場所
やれること、やれないこと
電車に乗れなくても自転車ならどこまでも走らせることが出来る男

怒りが爆発しそうなときには、外に出て草を抜く女

ふたりの笑える会話のやり取り
人との関わり方
働くということの捉え方
ちょっしたことを楽しみに変える行動
すっかり忘れていた好きだった、モノやことを思い出すことの効能

ほんと考えさせるところが多い
そして、なぜか心をあったかくしてくれる 

自分のことを好きでいるのは基本 
自分を大切に出来ない人間は
人を大事に出来ない
そんな理論がまかり通れば
人を粗末にする人が続出する

自分のことが嫌いでも 
誰かを好きになることが出来る

なんか奥が深いな~と思える会話のシーン
自分ではどうすることも出来ない病気の苦しみとどう、付き合っていくのか
展開が気になり一気に読み確実な1冊


『52ヘルツのクジラたち』 

    著者 町田そのこ


キナコは、携帯電話を解約し人との関わりを断って東京から大好きな祖母が昔住んでいた空き家に移り住む
改修工事に来ていた村中から 突然「風俗やっていたの?」と問われ平手打ち 
キナコに向けられた噂
イライラした気持ちでその場を離れ、泣きたくなる気持ちを押さえられず涙を流す

そして温もりを求めている自分に気がつく
アンさんは、私を置いていってしまった・・・

ある少女との出会いが力をくれる。
決して明るい内容ではない。
辛く、悲しい気持ちになる
それでも最後まで心を離さない人間再生の物語


それぞれ人気のある小説なので、映画化されたのことも知らずに読んでいた2冊

まだ映画を観ていないが、こういうとき思う。

原作を先に読むか、映画をみてから小説を読むか? しかし、1つの作品集を味わうというか点から考えてみると、どちらも正解。
どんな風に世界観が描かれているのかは
気になる。
いつか見る機会があれば観てみよう

ただ韓国ドラマを観なくちゃ行けないので
時間と心に余裕があればね。
今回も昨年Instagramに投稿を加筆訂正したものです。



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