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たゆたえども沈まず ゴッホの物語を読んで思うこと

昨日は、好きな本について語りました。
そこで取り上げ小説について
以前、Instagramでの投稿を少し加筆したものを。

『たゆたえども沈ます』 著者 原田マハ

最初からごめんなさいと言いたくなる誤解
著者の原田マハさん なんとなく知ってた著者をずっとハラダハマだと思っていた。まあ余談だけれど
私の中の「読んで良かった本ランクイン」決定

面白かった、そして泣けた。美術史学んだ。

本の表紙は「星月夜」という題名のゴッホの絵そう、この物語は兄ゴッホを支えてきた弟テオとの生きてきた証 

史実をもとにしたフィクションってこと

かなり昔、東京でゴッホ展に行ったことがあり、ゴッホが精神的に病んでいて自分の耳を切ったことや作品自体が評価されたのは亡くなったことを知ってはいたので、ラストは悲しいモノになるだろうと予測はしていた。

今まで本を詠みなからネットで調べるなんてことはしたことがなかったけれど
初めて、渓斎英泉の浮世絵『雲龍打掛の花魁』やゴッホが真似て描いた絵の存在を画像で確認したりした。
今までは、ただ絵画をみて何を思うか、それが答えだって感じで観ていたけれど、そこまでの歴史を感じることが大切なんだと。
まあ、だから美術館では、作品の側に背景に触れた説明があるんだろうけど(笑) 
芸術が未だにわからない私としては、だから美術史を学ぶことの意味があるんだと今更思う。遅い気付き

昨年、西洋美術館にひとりで行ったときには、名前を知ってる画家の作品を撮影なんてことしてしたけれど
これはぜひ読んで面白さを実感して欲しいそんな1冊 美術館で作品を見る時の目が変わるかも(笑)

沢山の参考文献を読み、作り上げた著者にもお疲れ様と言いたくなりますよ

最後に本の中の『星月夜』を表現した言葉を少し抜粋
明るい夜空はセーヌ川夜空に浮かぶ月と星ぼしを川面に映し 渡りゆく舟の引き波に削られながらとどまることなく流れゆく永遠の入り口に立っているような糸杉・・・

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