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『ジヴェルニーの食卓』を読んでモネの庭を旅する


『ジヴェルニーの食卓』原田マハ

マティスや、エドガー・ドガ、クロード・モネどんな作品があるのかはあまり知らなくても
聞いたことがある画家たち 
彼らの姿をそれぞれ別の人物の視点で語られるいくつかの物語

この本を読んですっかり著者の表現力に魅了されてしまった。著者自身が美術と深く関わりがあるからということもあるだろうけれど。
時々、こんな風に心のアンテナに引っ掛かった言葉をノートに書き留めている。


窓を大きく開け放った向こう側に広がっているのは、夜明けを待つ広大な庭。 この館の主である画家、クロードモネの王国である。

三月、花々は開花の瞬間に向かってエネルギーをため込んでいる。だからだろうか、まだ色彩が乏しいにもかかわらず、庭には活気が満ち満ちている気がする。こうして二階から眺めているだけでも開くよ、さあ開くよ、とつぼみの囁きが聞こえてくるようだ。
来週にはまずミモザが、スイセンが、クロッカスやムスカリが次々に開くだろう。
続いてモモ、スミレ、タンポポ、サクラ
もう一ヶ月もすれば、つぼみたちの囁き声は壮大なシンフォニーに変わるのだ。

こんな風に表現されたら
是非ともモネを庭に
訪れたくなるというもの。 

いつかというには歳を重ねすぎ、
また海外旅行に行くことも厳しさを増す現状

でも今はネットで色々と調べることが出来る
モネの庭で検索した画像やモネの作品をノートに貼り、実際に訪れたら素敵であろう庭を想像して楽しむ

うちの小さな庭でさえ、日差しの暑い夏には蛇が出てくると避けている私
果たして、そこに存在するであろう生き物たちがひょっこりと顔を出すもしれない広大な庭を歩いて楽しめるかは不明。そんなことを頭に巡らせながら(笑)


ノートに貼って想像を膨らましていく

モネのアトリエ、それは青空の下のこと
川は表情を刻々と変えた。イーゼルを立てる場所をほんの数メートルずらしただけでも新しい景色が見えてくる。
朝、昼、夕刻、光の角度でもそれはまったく違うものに見えた。

20年以上前にパリの美術館でモネの睡蓮を見たことがある。そのときのことも思い出しながら
本を味わっていく。
たまにはこんなの読書もいいよね🎵

こちらは今年読んで良かった本の中の1冊です。







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