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自分の強みを発掘する意味(雑記)

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1、商売のためのストレングスファインダー

ストレングスファインダー(書籍)の最新版が出ていましたね。
非常に信頼性のある、個人の強みを発掘するツールです。
私も以前、ウェブでフルバージョンを受けて、分析して、読み解き方も含め、自分の得意なことを洗い出しましたが、これ、本当に自分を知るツールとして優秀だと思います。
この強み発掘、会社研修などでも採用されていて受けた人は多く、詳しい結果も出るのですが、はて、この結果が、読むだけではよくわからないんですよ。「社交性」と「親密性」ってどう違うの?とか、説明はわかるけれど、どう実戦に活かせば良いのかわかりにくく、実はその「結果」の読み解き方を知る必要があります。

また、書籍では、おそらく「強み」が洗い出せると思いますが、本当はウェブのフルバージョンを受けてトータルで、特に「弱み」を知ることが裏テーマと言える重要な要素だと思います。

ちなみに私は、強みトップ3が、戦略性、親密性、着想、でした。
目の前の人と密に関わり、問題解決方法とそのアイデアを考えるのが得意な性質を持っています。

逆に、弱みが、原点思考、調和性、そして最も持っていないもの、それが達成欲、です。

私は、自分が何かを達成するという事を、ほとんど意識できない。ゴールを設ける気も、そこに向かう気も非常に起こりにくく、生産性も低い。
やるべきタスクが多いのが苦手だし、楽しくない。
よく自己啓発の本などに「ゴール設定が大事、行動しろ」などと書いてあるけれど、私にはなかなかそれをやり遂げることはできないし、やれない事で今度は自分を責めるかもしれないリスクまで孕みます。
ところが自分の弱みを知ると「私は別にこれで勝負する必要はないんだな」と流すことができるので非常に気持ちが楽になります。

とはいえ、達成感も必要な時がくるかもしれないんですが、少なくとも達成感が自分の中で無意識レベルでできるわけではない、という特性を持っているのだ、と思うだけで楽です。

私は、商売が好きで、商売のアイデアを出して戦略を練るのが得意な方ですが、自分が直接稼ぐのは下手くそです。
自分の商売、もちろんやっています、やっていますが、それは仮説の検証に近いです。あと学ぶ場でもあるかもしれません。
むしろ自分ではなく、他人を稼がせる方が得意です。プレイヤーとしては優秀ではありませんし、稼ぐ事に興味も持てません(少し残念な感じはありますが)

自分で考えたアイディアなら、自分で実践した方がうまくいくんじゃないの?と思われがちですし、何よりも私自身が過去そう考えていたのですが、心の奥で興味を持てないのがわかってそれを諦めました。

野球選手でも、プレーヤーよりコーチがコーチが合っているという人は存在するわけで、それと似たものかもしれません。
経済学者は誰より経済に詳しく、的確に未来を読めるかもしれないけれど、経営者には向いていない人も多いです。研究するのが得意でお金には興味がない、という特性を持っているのかもしれません。

2、多くの人が、組織に向いている

個人事業主は今とても人気ですが、実は考えるほど自由ではないんですよね。むしろ自由すぎて「全て自分で決めなくてはならない」ので、それも含めて自分で全てを決めて実行することが「快」でないとできないんです。
何を作って何を売って、それをいつまでにどのような方法でなのか、考えられるリスクと対策、お金と時間をどこにどう配分するか、ちょっとした事もいちいちGOするのか否か、どちらがより正しい選択か、ミスはないか、チェックしてくれる人はいないし、相談できる人もいない(相談したとしても正確に自分の状況を理解する人がいないので、的確な答えが結局は得られないということも受け止めることになる、ここら辺が経営者は孤独というやつですね)あらゆる事を自分で賄います。

そう考えると合点がいきやすくなりますが、ストレングスファインダーの分析では、割合的には起業タイプよりも、組織に向いている人が多いです。
つまり、ゼロイチよりも、誰かの何かを受けてそれに合わせて動く方が自分の能力を自然に発揮できる人が多く、自然にできることを活用すると脳のリソースを無駄に使わないので仕事としては快適だと言えます。
表面的に「私は組織に向いていない、自由な発想で自分を表現したい」と感じている人も、仮にその最初の発想が生まれても、そのあとどうしたら良いか分からず、そのアイデアが日々の中で埋もれていってしまう事が多いんですね。それは、独立独歩タイプというよりはただの思いつきであり、商売にまで繋がらない、言ってしまえば趣味だという事です。
それを「自分は組織に向いていない、だから起業タイプだ」と、消去法で思い込んでしまっているに過ぎないわけです。

起業している方がカッコ良い気がする人もいると思うけれど、組織に心底合わず、もう数十年、自営業をしている私から見ると正直

組織に向いているタイプの方が、1000倍この世を生きやすいですよ。
幸せになるだけなら、そっちの方がずっと早いですよ。

ただ、ただね、みんなが起業したくなるのはそれもわかるんです、あまりにも「世の中に魅力的な組織がないから」なんですよね。それは完全同意です。
ブラックじゃないとされる会社でも、変なところが数多く存在します。
私はそういう変なところにやたら気がついて、しかも受け流せない性格なので、新入社員で入った会社は入社式の午前中の段階で「こりゃダメだ」となったし、正論をぶちかまして会社の中で大いに煙たがられ(嫌われたという自覚はないけれど変人扱い)組織で働くことに完全に向いていない事がわかりました。

まだ志半ばも良いところですが、私は自分が魅力的な会社で働きたいのではなく、働きたいと思える魅力的な会社や商売を、一つでも多く作り出す側に回りたいと考えています。

3、余談ですがPTA役員の頃

子育て中、小学校で2年、中学校で1年、PTA本部役員というものを経験した事があるのですが、役員をするのは(もちろん好きというわけではなく、積極的にやろうとも思わないけれど)自分で決めた事だから良いんです。それがくじ引きで当たった結果だとしても、くじ引きというルールをそもそも受け入れているわけですし。

その活動に、自分の時間を使うことは承知しています。
商売人「時は金なり」ですから、PTA あるあるの、段取りが悪いとか、あまりにも非合理的だとか、筋が通らないことが多いのは正直イライラもするけれど、まぁ想定内で許容範囲です。そこを戦うつもりはない。ただ

半強制参加の会合にかかる交通費だとか、会費だとかが経費として落ちないのはなぜ?????
自分が働いた大事な大事なお金を、いえ、そんな観念的な理由はともかく、そもそも、家庭というものは経営であり、皆、その経営者です。
収入があり、それをどう運用するかで、家庭としての最大の効果を上げていく場なんです。ボランティアをすることは大事だけど、持ち出しはおかしいでしょう。反強制的に出費させるなどあり得ません。
そこで私は戦いました。が

戦う相手がその意味をまるで理解しておらず、戦いにならなかった苦い経験があります。
今、世の中はお金の勉強をしようという流れですが、それにはまず経営の話からだと思っています。投資とかそんなものはもっと先です。
というか庶民に投資は必要がないと思います。やるなら実業です。
それはともかく皆さんがなんとなく持ち帰って洗濯している、仕事場で支給されたエプロンも、洗う労力も、洗濯機使用代も、電気代も、洗剤代も、本来は全部経費で落とせるはずのものです。

時給で働いている場合、あなたが売っているのは、あなたの時間とスキルだけなんです。
それ以上の負担は拒否できる、あるいはお金で解決をするべき話です。
黙って持って帰ってきちゃ駄目なのです。

少し前、私が1日だけバイトに行った話を記事にしましたが、あの日「時計を持ってきて」って言われたんですよね。
仕事に必要なものなら、会社で用意すべきです。
おそらく今は、多くの人が業務の中で自分のスマホを使うこともあると思うのですが、あれだって本来的には変な話なんですよね。その分、給料に乗せろと。経費でしょうと。
もちろん現状、会社にその体力がなく、今は一緒に痛みを伴う仲間であるという空気で、またそれを承知しているなら話は別ですが、そうでないなら私はうるさいです。
(亡き父親は、大手私鉄労働組合の組合長でした。そして生きていれば市会議員になっていたと思うので、その血のせいかもしれません)
でも少なくとも私のところで働く人には、働いてくれる人には、業務に必要なものは全て会社側で出すべきだと思っています。
働く人は、大事な体と時間と心を預けてくれるんだから。

でね、私が言いたいのは、もしあなたが筋の通らない会社で働いていたら、仮にうまく言葉にできていなくても、自分を安く扱われている違和感を何となくでも感じるものだし、自発的に働いている感じはなく、自分は使われているんだ、そういう立場なんだ、お金が必要だから仕方ないんだ、という弱者としての刷り込みになっていくということです。
どんなに頭では「お金のため」「生活のため」と割り切っているつもりになっても、残念ながら、人を作るのは環境です。1日何時間も不当に扱われる職場にいれば、自己肯定感は下がるだけです。

4、起業する方がうまくいく人もいる

もちろん自分を活かせる場があるのであれば、人に雇われるという選択も大いにアリですし、個人だろうが会社だろうが、そこに大きな差はないんですよね。

少なくとも、充足感の差はない。

自分が持っているスキル、あるいはそこから生まれたアイデア、作品が、どういう形ならスムーズに意図した結果を出しやすいのかを考え、その結果、起業なのか、組織で働く方が合理的か、という決定の仕方が自然です。
自分の欲しい金額が手に入るなら、あるいは働きがいを得られる場があるなら、個人か雇われかなんて、別にどっちでも良いという方は実際多いと思います。

あなたが持っている唯一無二のその輝くものは、何?
どうしたら最高に活かせる?
というところから仕事は始まります。
人と人を繋ぐのが得意なら、大好きなら、それも、どんなものをどう繋ぐのが得意なのかに合わせて、会社に入ってそれを実現するのか、あるいはそういう会社を作るのか、などを最適な形に落とし込む。

それが「自分らしい」働き方だと思います。

5、仕事がうまくいくとメンタルは安定する

賛否両論あるかもしれませんし、ジェンダーに関する発言は慎重にしたいのですが、男性は自分の筋肉を鍛える事で精神が安定し、女性は自分を美しくする事で精神が安定する、という話があります。
これは、事実としてある程度、本当のことを伝えている気がします。これは要するに

「自分で自分を良くすることができるという自分への信頼」です。

恋人が浮気をしたらどうしようとか、自分の子どもが受験に成功するか失敗するかとか、ずっと健康でいられるか、みたいな話は、自分じゃどうにもならないことです。
自分じゃどうにもならない事に一生懸命になっても、成果なんて出しにくい、運の要素が大きいから。
でも、筋肉も美容も成果は自分次第だし、見えるし、向上もするから、それは明確な成功体験になってメンタルが安定します。
(やりすぎると今度はそこに依存し始めて別の問題が出てきますが)
しかも、筋肉量や美しさってその成果を数字などにも表しにくいので、あまり他者と比較しにくい点も大きい。比較すると競争が始まるので。

仕事も、自分でどうにかできることを基準にしていくべきです。
自分の性格や、得意不得意の特性を活かした仕事をすると、やり甲斐が感じられやすくなるだけでなく、お金という目に見える成果を出せるので、そりゃ嫌でもメンタルは安定するでしょう。
何と言っても、何かを我慢してではなく、自分の特性を活かして稼ぎ出したお金ですから。そして特性をお金に換金することのさらなる大きなメリットがあり、それは、特性は枯渇しないということです。
枯渇しないから、いつでも安定したお金を生む事に繋がります。
当然メンタルも引き続き安定します。
未来への不安も減るかもしれません。

そうすると、恋人がいようがいまいが、嫌味なお局がいようがいまいが、人生はただただ楽しいと感じます。

今のあなたの年齢はわかりませんが、おそらく今からでも遅いという事はないと思います。幸いな事に今はあらゆるツールがあり、90歳からビジネスを始めた人もいます。今はネットがあるから初期費用がかからず、結果も早く出るし、軌道修正もしやすい。

私は仕事、商売に関して関心が深く、自分の強み発掘もこれまでかなりやってきましたが、クリフトンストレングスとその解析はとても良かったです。おすすめです。
自分に達成欲が起こりにくい、なんて、思いもしなかったことに気がつけたから。
ゴール設定は誰にとっても絶対的なものだと思っていたので、疑いもせずにゴールを一生懸命設定して、それなのに3日坊主どころか設定した瞬間に気持ちが萎えて、いつも撃沈、猛省していたその負のループを断ち切ることができました。そこをまずは頑張らなくても良かったんだ。
心からホッとしました。

先日、古着屋の売り上げや経費の計算を、現金を1円玉まで並べて行い、じゃあそれぞれの取り分はこれね、と、そんなアナログな方法でメンバー2人、分配したのですが

それがめちゃめちゃ楽しくてですね。
手に取ったお金それが、自分が働いた、受け取るに値する確かなお金だということが可視化されて、自分を活かして働くことへの肯定感は、振り込みの何倍もの感覚でした。来月も頑張ろうって自然に思えます。

私は、少しの嘘やごまかしもなく、どうすれば商売で人を幸せにできるか、自分を幸せにできるかをいつも考えています。この note を読んでくださる方の商売も、心から気持ち良いものとなりますように、切に願っています。

ポルカてんちょ

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