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実家の「おすもうや(おもちゃ屋)」がバズって考えたこと

◆突然、バズった!
先輩作家さんから「作家としてのやる気アピールのために、Xはやっておいた方がいいよ」とアドバイスされ、昨年10月からぼちぼち始めていたのだが、なんと先日、とつぜんバズった。
まず先輩と妹から「まーちゃんのX、バズってる」とほぼ同時に連絡があり、見てみると、なんと、ふだん「コメント0、いいね1~3,リポスト1、ビュー500」程度なのに、その記事だけ「コメント43、リポスト1034、いいね5071、ビュー32万」となっているではないか!
その上、知らないうちにフォロアー数が「50」から「157」と3倍に増えている。
な、な、なにこれーー!
ふだんから、好きな本のこととか、月刊誌『報徳』編集のこととか、バレエのこととか、かなりマイナーで地味な内容しかポストしてないので、まさか自分のXが「バズる」なんて頭の片すみにもなかったし、「バズろう」という野心も当然なかった。

この日も、普通に日常のことを書いただけなのだ。

「大腿骨骨折から3か月。母がおもちゃ屋さん再開。ミラーマンが見守る中、がんばってます。」

ちなみにうちの実家は、掛川では老舗のおもちゃ屋で、ひいおじいさんがおすもうさんだったことから「おすもうや」と呼ばれ、店の前のミラーマンがトレードマークになっている。
検索してみると、「バズるとは、おおよそ1300リポストが目安」という言葉を見つけた。
1300には届いてないけど、その時点で1033。たしかに近い。

◆コメント欄の分析
参考までに、コメント欄を分析(?)してみると、以下のことが読み取れた。
①「ミラーマン」の写真や「おすもうや」というネーミングに反応してくれている。
②なつかしのおもちゃ屋さんに共感してくれている。
(「昭和の風情」「これぞおもちゃ屋」などのコメントなど)
③プラモデル好きが「こんなお店、あったんだー」「行ってみたい」とコメント。
④おすもうやに来たことがあるお客さんがなつかしがってくれている。
(「おばちゃん、元気でいてねー」とか「またお店に行くよー」とか、ありがたいコメントがいっぱい)

◆ネットのアドバイスについて行けず
世の中、本当に何が起こるかわからないものだ。
ネット上ではさらに、「バズったら、すぐにお礼を書くこと」とか「バズってるあいだに商品のPRをした方がよい」とか「一番PRしたいことを固定ツイートにして、一番上にしておくこと」とか「やりすぎはよくない」とか、様々なアドバイスがあった。
妹からも「今のうちに『ライラックのワンピース』をPRしなよー。児童文学、読んでもらえるチャンスだよー」との助言。

「たしかにそうだよなー」
「でもすぐに本の宣伝したりするの、恥ずかしいなー」
「本が出たの、もう3年半も前だし」
「2作目苦しんでるところだし」
と、自意識とPRしたい気持ちが入り混じり、「どうしよう、どうしよう」と思い悩んでいるうちに「バズり」は収まり、沈静化。あっという間に日常に戻ってしまった。
まあ、こんなもんかーー。

とはいえ、初体験のバズり。せっかくだから体験談(兼・検証作業)でもまとめておこうと思った次第。いつの日か、小説のネタとして使える日が来るかもしれない。まあそのためにも、今書いてるのをがんばらなきゃね。

それにしても実家のおすもうや(おもちゃ屋)と、83歳の母の力はすごすぎるわと再認識した次第。母からも「私は作家の娘以上だね」と言われてしまいました。はい、その通り。

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