会話をする時の環境設定
はじめに
改めまして、M.Jです。
この記事をご覧の皆さん、相手と会話をするときに「環境設定」を意識されたことはありますか!
いきなり「環境設定」と言われてもピンとこないかたも多いと思います。
ここでの環境設定は、身内との会話のことではなく、主に「会社で一緒に働いている人との会話」や「地域の活動などで一緒にいる人との会話」の時に必要な「環境設定」です。
仕事や社会生活となると、相手に対して「気づかいをする」、場合によっては「相手を第一にした会話の方法をする」ことが必要となってきます。
環境設定をきちんとしない又は環境設定を間違ってしまうと「相手からの怒りを買う」「相手との言い合いになる」など、相手からの不満が爆発してしまうことになります。
今回、M.Jがさまざまな場面で失敗したことで得られたことを基に「会話をする時の環境設定」について書きます。
何も考えていなかったことによる失敗
専門学校に行っていた時、病院の実習で失敗した出来事について書きます。
精神科の病院で実習をしていました。
ちょうど、患者さんに対して「おはようございます」と言っていた時でした。
実習の指導者(以下、指導者)が血相を変えていきなり「何を考えて行動しているの!」という注意を受けました。
最初は、何が起こったのか分からず戸惑っていました。
しばらくした後、指導者から理由を聴きました。
1つ目は「あいさつをするときに患者さんと目の高さを合わせること!」という指摘でした。
2つ目は「精神科の患者さんへの対応は、基本的に対面で向き合わないこと!」「自分のいる位置を意識して対応しなさい!」という指摘でした。
急な指摘だったので、驚いて身動きが取れずにいました。その後、1日は何をしたのか覚えてないくらい緊張感でいっぱいでした。
そのことを1日の振り返りで指導者に尋ねても「自分のしたことをよく考えて、反省しなさい!」という返答でしたので、出来事全体を自分で考えるしかありませんでした。
そこで、会話の方法を教科書で勉強するようになりました。勉強していくうちに「会話をする時は、適切な位置で行うこと」という部分に衝撃を受けました。
会話をする上で適切なポジション
仕事や社会生活で必要となる「会話をする時の環境設定」は、以下の通りです。
《1》位置関係
不適切な位置:「対面」です。相手の人と向かい合った位置に居ることです。
適切な位置:「相手と90度の位置」に居ることです。初対面であったり、相手との関係で親しくない場合は、相手と直角の位置を意識すべきです。
✳️相手と親しくなれば、「相手の横の位置」に居ることもありです。
《2》高さ:目線の高さ
不適切な高さ:相手を「見下ろす高さ」です。相手が座っている時に自分が立って話をすることです。
適切な高さ:相手と「同じ高さ」です。
相手が座っている時や車椅子の人に対応する時は、「しゃがむこと」が必要です。ただし、近くに椅子がある時は椅子を利用することもありです。
上記の2つですが、人とコミュニケーションをとる時は常に意識しています。
位置関係については、相手に対して「圧迫感を高めてしまう」ので、対面で会話をしないよう意識しています。高さについても、相手を見下ろすことは「相手のことを尊敬していない」「相手を軽く見ている」ことになるので、相手と同じ目線で話すように注意しています。
実習で注意を受けた時は、しっかり理解できていませんでした。
しかし、相手に対する圧迫感や相手を尊敬することを考えていくうちに、会話をする時の「位置関係」と「高さ」を意識していくことがどんなに大事かを痛感しました。
社会人となって病院で仕事をするようになって、更に「位置関係」と「高さ」を意識するようになりました。
以下の記事は、この記事を書く際かなり参考にさせていただいた記事です。ものすごくわかりやすい記事ですので、ご覧いただけると有り難いです。
関連記事:どんより晴れている:傾聴する技術
https://akari-media.com/2021/11/18/member-1215/
環境設定の効果
会話をする時の環境を意識することで、私の周囲の「人間関係」が劇的に変わりました。社会人となり、病院で仕事をするようになってから「対面での会話を避けて、相手のかたとと90度の位置を意識する」「同じ目線で会話をする」ことで、患者さんとより良い関係づくりができました。話す時、相手のかたに対して「圧迫感を与えない」ことを意識することで、学生時代よりも「話しかけられやすい人間」になったと思います。
これらに加えて、会話の量を調整すること(基本的には、相手のかたの話を聴くことを心がけること)を意識するようになりました。
具体的には「相手の話す量:8割、自分の話す量:2割」になるように問いかけの方法を「オープンクエスチョン(相手の返答が「はい・いいえ」で終わらない質問)」を中心とした会話に切り替えるられるようになりました。
現在、私は医療機関で継続して働くことはできていませんが「会話をする時の環境設定」は常に意識しています。ある意味「ルーティン(=生活にはなくてはならないもの)」となっています。
しかし、会話の量の調整はまだまだ勉強中です。「話したくなる誘惑」に負けてしまうことが多いです。ただ、会話をした後「自分自身での振り返り」は欠かさないようにしています。
この記事をご覧の皆さん、M.Jのように人間関係がうまくいかないかたは、今回の記事で挙げた「会話の時の位置関係」「会話の時の目の高さ」「会話の量」を意識されてみると多くの人から「親しまれる」ようになり、より良い「人間関係」がつくれるようになると思います。
会話の時の環境設定、ぜひ意識してみましょう!
以下の記事は、会話の時「考えなければならない基本的なこと」について書きました。ご覧いただけると有り難いです。
関連記事:M.J:日常生活におけるコーチング:パート1
ご覧いただき、どうもありがとうございました!
今後とも、M.Jの記事をよろしくお願い致します。