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ピアノ徒然日記

私は小学生1年生から中学の受験前まで習い、32歳でピアノを再開しました。

今でもピアノは自分の人生になくてはならない趣味となりました。
今はベートヴェン、モーツアルトのソナタを中心に、やっとショパンエチュードにも入りました。
それとは別にツェルニー30番をもう一度さらいなおしています。

仕事しながら3冊、4冊持ちのレッスンは大変ですが、ますます楽しくそしてピアノという楽器の奥深さに魅了されています。

趣味ですが、やはり上手くなりたいという気持ちもあり、再開してしばらくしたころにグランドピアノも手に入れました。

ちょうどショパンの作品に入った頃で、先生に「ショパンとか弾くならやはりベストはグランドピアノがいいのよね。」と言われました。
グランドに買い替えようと思ったのはアップライトでは先生の言われたことを練習できないなと感じた時でした。

今はベートーヴェン15番田園を弾いていますが、やはりベートーヴェンもグランドの必要性を感じるので、買ってよかったなと思っています。

ピアノが上手いってなんだろうと思う時があります。
もちろんピアニストが弾くように弾けたらというのがあると思います。

先生にテクニックと表現は表裏一体言われました。
ピアニストが弾いているように表現したいと思うと、地味にそのためのテクニックが必要になります。
出来ていなければ、そこだけを抜き出し練習で必死です。

あとは音色を操る打鍵、離鍵です。

あとは耳です。
ピアノは弾くに違いないのですが、先生に「ピアノは弾くんじゃないの!聴くの!!」とよく言われました。
弾くことに夢中になり自分の出した音を聴かなければ絶対に上手くならないと言われました。

あとは脱力ですね。
これはベートーヴェンソナタで嫌というほど味わってます。
ピアニストは脱力の達人です。
弾き方に無駄がないなぁとみていて思います。

最後にこれが一番重要!
歌う事です。カンタービレですね。

私は田園の前は悲愴1.2楽章を弾いていました。
ベートーヴェンソナタは最初の1音(一番上の音)から最後の音までずっと歌っています。
和音になっている一番上の音から始まり、そこからずっと最後まで続いています。
これはベートーヴェンに限らず、ほぼそうだと思います。

大人再開組の友達でお子さんが音高に行っている子がいました。
昨年受験だったのですが、受験にベートーヴェンのテンペストを選びました。
受験の前に校内でテストがあるのですが、そこで言われたことは

いくら正確に速く弾いても歌っていなければ何もならない。


と言われたそうです。

その子は有名私立の音大にも受かったのですが、将来を考え某国立大学の教育学部の音楽表現学科に入学しました。
音大だとつぶしが聞かないからね・・・という友達の言葉にちょっと寂しさも感じました。

音楽って確かにお腹は膨らまないけど、ピアノが弾けるって人生においても素敵な事だと思うんだけどなぁと思いますが、現実にはやはりつぶしがきかないのでしょう。

私が大好きなピアニストに内田光子さんがいます。
この方の名言として、

金持ちであることなんて最終的には何の意味もない。
贅沢なものを所有しなくたって、自分がやりたいと思うことを、やりたいようにやって生きていれば、他に何を望む必要がありますか?


本当にそう思います。

内田さんは、コロナ前にサントリホールの公演のチケットを買ってくれたお客様に、抽選でトークショーを行っていました。
私は毎回当たっていて、トークショーを凄く楽しみにしていました。

とてもはっきりとした考えを持っていて、飾らない人柄と着飾らない(笑)様相が、とても好きでした。

今年も来日(今は英国籍)されましたが、私は藤田真央くんのチケットを取っていたので、内田さんはまた今度にしようということに。

それにしても70歳になったらバッハやショパンを弾いてみたいと言ってましたが、まだドイツ期のベートーヴェンやモーツアルトに心を寄せているそう。

バッハ、聞いてみたいけどなあ。
楽しみにしながら、今日も田園の練習をします。



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