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ピアノ徒然日記

おはようございます。
くりこです。

先日のレッスンで発表会の打診をいただきましたが、やはり腰が重いです・・・

昔一度だけ発表会で大失敗をしたことがあります。
その時の曲はバッハの「フランス組曲6番」
もう数か月前から完全に暗譜して、先生にも太鼓判を押されていたのに、当日出だしから頭が真っ白になりました。
何回出だしから弾き始めてもダメでした・・・

とりあえず落ち着くまで一度退席し、弾けそうになった頃に弾かせてもらい事なきを得ました。
その時の自分の落ち込みは酷いものでした・・・

それまで発表会で失敗するという事はなかったのです。
いずれもロマン派の曲ばかりでしたが、ブラームスの間奏曲OP118-2を弾いた時は、趣味でこれだけ弾ければ十分とお褒めの言葉を先生方にいただきました。
その時たまたま知り合いの方が、お嬢さんが発表会に出るとの事で夫婦で来られていました。
いつもは無口な旦那様が寄ってこられて「小さい頃からやっていらっしゃるんですか?凄く上手でびっくりしました。」と言ってくれたのを覚えています。

そしてたまにはバッハでもと出たのが運の尽き・・・
これはうつ病にかかってしばらくした頃でした。
上がりようが半端じゃなかったです。
昔から古典とバッハは避けてきていたのですが、練習もしていたし、こんな風に弾く前に頭が真っ白になることがなかったんですよね・・・

それから10年は人前で弾けない状態でした。

昨年やっと病もよくなりつつあるので、挑戦してみようと思いました。

ベートヴェンの悲愴一楽章を練習していたので、50歳の記念にと思い承諾しました。が、古典、バッハはずっと避けてきたのに、10年ぶりの発表会で悲愴なんてよく選んだなと今では思います。

これにはストリートピアノも関係があります。
少しは人前で演奏という練習ができたことです。

旭川に行った時や有楽町の交通会館、両国駅の構内のピアノ、行った先では弾くようにしました。

旭川の駅で同じ世代位のご夫婦がいました。
その他に何人かいらっしゃったのですが、ご夫婦の方が演奏後、声をかけてくださいました。

そういう事が励みになり、本番を迎えられたと思います。

でも本番の緊張はそんなものではなかったです(笑)

曲に集中していき弾き終わりましたが、弾いた後、弾いたことを覚えてないくらい頭が真っ白でした。

先生に「落ち着いてたじゃない!また来年もでてね。」と言われましたが、私弾いた?全部弾いた??と頭がぐるぐる・・・
しかも私の後は音大卒ばかりのメンバーがずらり!(笑)

10年経って、逆に恐怖心が薄れていたのかもしれません(笑)

でも何より人前で弾くという事を復活させることができ、とても意義のある発表会でした。

人前で弾くという事、その作品を表現する事に集中し、練習も全て糧になり、貴重な経験でした。
先生もコンクールなど順位が全てではない、それまでのプロセスで得るものが尊いんですよと言ってくださりました。

来週、返事をするのですが前向きに検討したいと思います。


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