介護職でありがちな職業病

介護職の職業病といえば腰痛が一番に思い浮かぶでしょう。
理由は、利用者さんの介助を行う際、長時間同じ体勢をとったり、前かがみや中腰など腰に負担がかかる姿勢での介助が多いからです。そのため、介助前はストレッチや準備運動をして筋肉を柔らかくしたり、ボディメカニクスという介護技術を活用したりするなど、腰痛予防を行うことが大切です。
ほかに、肩こりも介護職の職業病ともいわれています。
腰痛同様介助の際、利用者さんを抱えて移動したり、入浴介助などで利用者さんを支えながら入浴を行ったりするため、肩にも負担がかかってしまいます。肩こりは頭痛や吐き気を引き起こすこともあるため注意が必要です。慢性的な肩こりには温熱療法がよいとされているので、湯船にゆっくりと浸かり、痛みを軽減させるとよいでしょう。お風呂はリラックス効果や疲労回復効果も期待できます。
そのほかに、腱鞘炎や不眠症も介護職の職業病といわれています。
指を使った動作も多く、腱鞘炎になり強い痛みや曲げ伸ばしでの違和感を覚える場合があります。炎症を抑えるために湿布や塗り薬、テーピングや休憩をとるなどしましょう。痛みが強い場合は早めに病院で受診することが重要です。
また、夜勤や早出、遅出などの不規則な勤務形態のある施設では、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりといった不眠症になる介護職員もいます。不眠は集中力の低下や疲労蓄積、体調不良を引き起こすため、ぬるめの湯につかったり、音楽やアロマなどリラックスグッズを使用してみましょう。また、寝具にこだわり、質の良い睡眠を取ることも大切です。

☆看護職にありがちな職業病/[http://youtsu-nurse.net