ブラック企業ラプソディ その4
僕が働いていたコピー機会社は毎月月末に
強制的な飲み会が繰り広げられていた
もちろん割り勘だ
お酒が飲めない奴にとっては地獄のような会社だったと思う
元レスリング部主将の上司の武勇伝をしこたま聞かされ
空のグラスを発見するや否やひたすらビールを注ぎ
とにかく先輩や上司を早めに酔わせて
この宴からとんずらかまそうとするわけだが
中々手強い
そのうちテメェも飲みやがれと逆にカウンターを喰らう有様だ
そして二次会はスナックだ
支店長の行きつけなんだけれど
全員連れていかれ
もちろん割り勘
妖怪の様なスナックのママと
昼間はジョイフルで働いているんだという
やはりかなりのご年配のおばさまに
激濃ゆの焼酎の水割りを飲まされて
夜中の0時を回る頃に
歩いて帰りながら
公務員になりたいと思うのだった
つづく
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