見出し画像

人を殺すことは悪いこと?

 自分が本当に落ちぶれた時、しんどい時は何もかもがどうでも良くなる。何か悪いことがしたくなる。そしてそんな人に同情したり寄り添ったりしたくなる。そんな経験をした人はいるだろうか。

そう考えた時から自分は人に対して他人のあるベクトルに対して寛大になった。今まではこの人が悪いことをしているから嫌い、性格が悪いから関わらないと避けていたが、果たして一般的に悪いとされていることが本当に悪いのかが分からなくなった。
 例え殺人犯でも?   
誰かにとっての正義は悪だという言葉があるように悪い悪くないの線引きというのは難しい。もちろん法が存在するし、身内が殺されてその人を許せるかと言われたらまた違う話だ。でも何かその人自身を憎めない。その人が悪い気がしない。

自分はこう考えた。運命だと。
殺人をしました。性格が悪くて人を傷付けました。
そんなことする人が理解できない!死んでしまえ!という人がいるかもしれない。
でもこういった一般的に悪いことをする人たちは生まれてきて善悪の判断もつかずにやってしまっていいた、もしくは自分もその環境下で育ったていたら同じことをしてしまっていたかもしれない。そう考えてみると可哀想に思えてくる。
自分が生まれた時から加害者側になる人生を送る場合があると考えると、どうも憎めないし、自分はある意味正常でよかったと思えた。
だからこそ殺人は悪いのかと言われた時に、人を悲しませ、傷つけるということはしているからその人は憎まれるべき存在であるが、その人自身は殺人をする役割を着せられた人生を送る運命であった人だ。そんな風に思ってしまうから「しょうがないんじゃない」と答えてしまう。

だって殺人などの一般的にいう悪いことをする人はいなくならないのだから。そのような人が生まれてくるのは決まっているんだ。そう考えている。

それならば人を殺すことは悪いかもしれないし、こんなことはない方がいいが、それをした人が悪いかと言われたらそうでもない気がする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?