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気分が晴れない理由

朝から「どうしてこんなに気分が晴れないんだろう。」と考えていて、昨日法事で親戚と会ったからだと気がついた。

私の親戚は似たような環境にいる人が多い。もう70歳近くになるが、みんな美しく装っていて、美味しいものを食べるのが好きで、話題が豊富だ。久しぶりに会ったとたん、「髪型がいい。」「姿勢がいいねー。」「顔のできものはどうしたの?」と言われ、母からは「姿勢はいいけど、お腹がでてるね。」と言われた。

とても自然な会話の中なのでそのときは何とも思っていなかったが、なんでこんなに疲れるのか考えていると、いつも会った瞬間に頭から足の先まで観察されているからだと気がついた。見た目だけではなく、発言や考え方も。私の丸ごとを受け入れているわけではなく、何か話のネタになることを冷静に探しながら、採点されているような感じがするのだ。そういう空間にいたことで地味に疲れていた。反射的に「これは言っても大丈夫だろうか」「しまった。余計なことを言ってしまった。」「どういう相槌が正解なんだろう。」と頭でいろいろと考えながら話すので疲れるのだ。

最近環境がが変わり、自分にとって気持ちがいい人(丸ごと自分を受け入れてくれる人)とばかり会っていたので、会ったあとの後味の悪さや違和感を久しぶりに味わった。そしてようやく、このモヤモヤに気がついた。これは私にとってちょっとした発見だった。自分の親なので気づきにくかったのかもしれない。

原因がわかったことで自分の中のモヤモヤが少し晴れたような気がした。
このことに気づいたということは、自分がもうその集団とは違う価値観で生き始めているということなのだと思う。
会った後、疲れなくなるくらいまで自分を強くするには、まだまだ時間がかかるだろうし、もちろん向こうは何も悪くない。私がこんなことを考えているなんてまったく想像だにしていないだろう。
「頑張ったね、私。しばらくは会わなくていいよ。」と自分で自分にそっと声をかけてみた。

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