ローカルショッピング・オーストリア森の中編
さて、昨日のオーストリアでのちょっとだけヴァカンスの様子をお話ししましたが、本日はこの小さな村でのローカルショッピングについてのお話です。
今ステイしているお家から、1キロ以内にsparという品揃えが豊富で、広々とした印象のスーパーがあります。有名パン屋さんのパンも売っていたり、ハムも薄くカットしてもらえたり、(ベルリンでもハムはカットしてもらえますが、薄さがとてもプロ並みです)お値段もお手頃で満足です。実は毎日スーパーに行くのが楽しみで、同じ品揃えなのに行くたびに新発見があります。
オーストリアの食料品って本当に品質が良いと感じており、小さい国だから、風評があるとビジネスが崩れてしまうので、誤魔化さないのか、いいものを売るということがモットー・当たり前なのかもしれません。大袈裟ですが、食肉も新鮮な空気の中で育っていたであろう牛や鶏というのが味わいからわかるくらい。
そして、2回目にそのスーパーに訪れた時に、商品が並べられた棚の高さがドイツよりも断然高いということに気が付きました。2メートル以上はありますか。背の高い人が多いドイツでもスーパーの棚はそこまでは高くないです。今まで梯子を使用して棚の上にあるものをとったことはないので、上の棚には、きっと予備の商品が保存されているのかなと思いました。そういえば、話は変わりますが、ここに住んでいる人の体型を見るとみんなスリムです。ここでの生活では移動は車が欠かせないのですが、頻繁に登山やマウンテンバイク乗りにとか行っているのかな、それとも食品がナチュラルだから健康?なのかもと、勝手に推測しました。
そして昨日は近所の現地農場・牧場産のジュースや卵、チーズ、小麦粉、フルーツ酢などを販売している、ドイツ語で言うとHOF LADENと言われる小さなお店へ行ってきました。日本だと、直売ショップとかでしょうか。お店のオーナーさんは商品について質問すると色々答えてくれて、とてもフレンドリー。まさにこういう直接商品説明してもらってという買い物って、最近ではなかなかしてないなと改めて貴重な時間でありがたいな、と思いました。
そして、さまざまな種類の地元産ジュース、蜂蜜、フルーツ酢、ジャムを10品ほど買いました。夫と私はこういうお店が大好きで、休暇で訪れると必ず現地スーパーに売っているものだけでなくて、こういった小さなお店の地元産の食品を必ず買って帰国する。大抵値段がちょっと高価出あることが多いが、ここでしか手に入らないスペシャル感があるし。でもこのお店に売られている商品の品質はかなり良さそうで、パッケージも可愛くてシンプル、価格も高くない。お店のオーナーさんは自分が美味しいと思うものしか売っていないと誇り高く言っていたが印象的でした。まさに、それが全てのビジネスの基本。
そして、そのお店に置いてあった木箱を見つけて、かわいい、と思って売り物かどうか聞くと売り物ではないとのことで、それを作っている木工職人さんの連絡先をすぐに教えてくれた。その後連絡すると、うちにその箱を見に来てくださいとのこと。すぐに車でステイ先から8分ほど走り、隣村といった感じで到着するとオーストリアの素敵な場所に住む木工職人マーティンが握手で出迎えてくれました。裏庭に案内されついて行くと、大きなプールもあり。後ろ側は山に囲まれていて、見渡す景色がとても美しい。ハリウッドまで行かなくてもこういう物件あるし、会社の社長さんじゃなくても、こういう素敵なところに住めるんだ、とか思ったり。難しいね、ベルリンではなんでも手に入るし、仕事もなんでも選択できるけど、田舎暮らしはそれはそれで健康に良さそうだけど、そのうち私たちは退屈になるかもだし。でもネットさえあれば、どこでも仕事できるような時代だから、こういうところに暮らせたらいいかなと思ったり。今回の旅は、休暇だからここにいるということではなくて、休暇じゃなくても住んだらいいんだよ、っていう自分たちの未来の可能性を広げてくれるための重要な時間かもしれないとも思っています。
そして、いろんなサイズの木箱、確か6種類くらいを見せてくれ、高さと幅が30センチくらいの木製の箱2つ、じゃがいもが3キロくらい入るサイズの小さな箱1つとワイン6本のケースを合計4箱を購入。木はこの木工職人のマーティンさん宅の裏山産の木であるとのことで、お値段はまあ高価かな、とも思ったけれど、職人さんによるローカル素材を使用した手作りということを考えると貴重、贅沢と思ったり、複雑な気持ちでここでしかない世界に一つの作品。
これはまさにサスティナブルな美術品とも言えるので、家に持って帰ってベルリンで使用するのが、今からワクワクします。そういう思い出ありの美術品だけに囲まれて暮らしたい。
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