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「古事記」第10章「天孫降臨(てんそんこうりん)」10-5

高天原から降りてきたニニギも立派な大人になった頃の話です。

国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️

小さい頃はわからなかった大人の事情が今頃判明する訳です!!

「天孫降臨」とか言っちゃって、あれよあれよと来てしまったけど、なんで自分が葦原中国を治めなきゃいけないのか?

大体、父上のホミミが譲った理由が何なのか考えればわかるはずだったのです。

オオクニヌシ様の後の統治者ですよ?ハードル高すぎでしょ!!

イケメンていうだけで、、大して国造りなんてしてないのに、無駄にファンが多くて八千矛神っていうネームバリューもすごいし、180人も子供を残すなんて神業!!

自分も神だけど、そういう神じゃないからーーー!!マジ、大国主様リスペクト!!脱チェリーボーイ!!この際、出雲まで弟子入りしたいぐらいだよ!!

てなことを考えていると、サルタビコから声がかかる。

八千矛はさておき、国造りのスキルは既に出来上がってきたところです。サルタビコは役目を終えたので伊勢の故郷に帰りたいとのことでした。

ずっといてくれるものだと思っていたニニギにしてみれば青天の霹靂のような申し出です。

「数々、お世話になっていましたので、誰かと一緒にお送りしますね。ウズメさんに聞いてみます」

サルタビコがウズメのことを好きなのは周りのみんなの暗黙の了解みたいなものだったから、サルタビコが真っ赤になったのは想定内です。

早速、ウズメに聞いてみると、「OK!!」顔に指で丸を描いてあっさり承諾してくれた。全くの天然キャラ健在です。

綺麗なお顔のニニギはサルタビコとウズメのカップルを見て、「美女と野獣だなあ」などと感心するのでした。

そして、ニニギは、サルタビコに声をかけた時の勇気を讃えて彼女に名前をプレゼントすることに。

「ウズメさん、これからはサルタビコの名前をもらって「猿女君(さるめのきみ)」と名乗ってくださいね」

「わぁーい、嬉しい!ありがとう!サルメ?頑張る!!」

この名前にはサルタビコさんの力強さを込めたとの事。という事で、サルメは華奢な体にサルタビコの強靭な力を手に入れたことになるのです。

「ある意味、最強だな」とニニギは綺麗な顔で2人を送り出したのです。

その後、伊勢で二人の電撃結婚が噂され、暫くしてサルメが出戻ってきたのです。

「サルタビコさんはどうしたのですか?」ニニギがきくと、サルメは、「おじちゃんね、海で釣りした時に、手を貝に挟まれちゃって海の中から帰ってこなかったの!!」

「その時、海から泡が出てきて、神様が生まれたみたいだよ」とのこと。。。2メートルはあろうかと思われる長身で、天狗のお面を被った謎の大男、サルタビコ。

天孫降臨の際に道案内した道祖神として、また、光り輝く演劇の神様としてのあっけない最後でした。

その後、伊勢から帰る途中で、海の仲間にサルメが国造りを頑張るニニギのことを宣伝しまくっていた時に、大きいお魚も小さいお魚も「天つ神の神子に仕えるよ」って言ってくれたのにナマコだけ、黙っていたから、「答えないお口は、お仕置きよ!」と言ってナマコの口を裂いてしまったのだとか。。。

天然キャラの理不尽な事件のせいで、ナマコの口は今でも裂けているらしい。。。

そして、さらに月日は流れ、ニニギは相変わらず忙しい仕事漬けの毎日を送っていたのです。

お守り役の「オモイカネ」がウザい。。。

という事で、次回はある日のニニギ様をお送りします。

日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。

だんだん良くなる!未来は明るい!!

皆様に湯水の如く良き事が起きます!!


香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory

「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976

参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA

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