「古事記」第2章「黄泉の国(よみのくに)」1−1
何も無かった所から、神様が出てきて、地球上に島を作って、住み始める。神様だけじゃ無く、人間まで出て来て、こんにちは!とはいかず。。。
嬉し恥ずかし、新婚さんいらっしゃ〜〜い❤️から一転!!妻に先立たれた夫、イザナギの苦悩は妻の死の原因になった子供に今までに感じたことがない「憎悪」を抱きます。
第2章「黄泉の国(よみのくに)」に突入します!!
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
生まれた途端に親殺しをしてしまう神「火の神、ヒノカグツチ」。ある意味、不可抗力とはいえ罪深い神様です。
最愛の妻を亡くして怒りで子供を殺してしまうのも罪深いことです。
高天原という天空の世界では不老不死の神様達も、地上に降りて来た時から、地上の重力には逆らえないらしく、「死者の国」という概念を持っていたのです。
人は死ぬとみんな「黄泉の国」に行く。そして、黄泉の国のご飯を食べる儀式をすると2度とこちらの世界へは戻ってこれないというもの。
余談ですが、お葬式でご飯が出るのはこんな所から来ているのかもしれません。
その儀式が済む前に行こうと思ったイザナギは早速、出雲に行く支度をします。
(紛らわしいのでイザナギ=男神の名前は「ナギー」にします。イザナミ=女神の名前は「ナミミン」です。)
ナギーは、出雲手前の黄泉比良坂(よみひらさか)に行くまでに、黄泉の国の穢れから身を守る為に、髪の毛を二つに束ねてみずらに結い、お守りになりそうなアイテムを頭に挿せるだけだけ挿したのです。
そして、勾玉や腕輪などの装飾品もつけるだけ付け、武器になりそうな剣と杖を持って飛び立ちました。
神様だから、ひとっ飛びです。
でも、黄泉比良坂の入り口は重力が半端なくて、中に浮く事もできずに地面を走っていくのです。
鬱蒼と苔が茂っていたり、邪気を封じるしめ縄があったりとなかなかの難所です。
しばらく坂を降りると、岩山を切り崩して造ったような御殿が見えてきます。昼間でも暗い禍々しい(まがまがしい)空気感。
そこで愛する妻の名前を呼びます。・・・返事がない。もしかして間違ったかな?
そんなことはありません。か細い声で返事が返ってきます。
「ナミミン、君を迎えに来たんだよ。国づくりはまだ終わってないし、一緒に帰ってまた国をつくろうよ!」
こんなに素晴らしい意志があるんだからと、誇らしげに言ったかもしれませんが、帰って来た言葉は想定外の言葉です。
「あなたとは一緒に帰れません」
死んだら終わりと思わないのが神代の世界観です。ナギーは「なぜ?」と思ったことでしょう。
「黄泉の国のご飯を食べてしまったのだから、帰れません」とのこと。
いやいや、ちょっと遅かったかもしれないけど、まだ間に合うんじゃないか?とナギーは思ったのです。
ナミミンは打開案として「黄泉の神々に戻れるかどうか相談してくるね」というのです。
ナギーは一人では説得できないかもしれないと、「僕も一緒に行くよ。だから、扉を開けて」と言います。
ところが予想に反してナミミンから「絶対にこの扉を開けちゃダメだからね」とダメ出しされるのです。
ね〜〜、これって明らかに「フラグ」だよね〜〜。人って「ダメっ」って言われると見たくなるし、やりたくなるもんなんです!!
神様の物語も、相当なエンターテイメント性を持っていて、面白いのです。
この後、とんでもない展開が待っているのです!!やっぱホラー。。。???
次回!!お楽しみに!!
神様の物語がドラマティックJapan。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
「アートアクセサリー」サイトminne
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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