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ご提案一回目

・我が国は物作り国なり
 そんなこと言われなくても判ってると言われちゃうかもですが、国内における製造・生産環境がボロボロになったから、我が国は長期不況状態になってしまった。アベノミクスも生産志向を示しましたが、問題だったのは国外政策を優先して国内はおざなりにしたこと。
 さらに地方にあった大型の生産工場が多数海外に移転してしまい、地方の中小企業は大きな痛手を被りました。それ以外にもコロナによる売り上げ不振、円安による輸入資材の価格上昇を余儀なくされた上に、大企業による単価管理まで押し付けられたんですから、国内景気は再生不能ってまで落ち込んでしまったのも仕方ない。
 
 そこでアベノミクスでは、国内を観光業でとオリンピック計画を実行しました。しかしその目論見は大きく狂いましたことは、ご存知の通り。観光業とは言うまでもなくサービス業ですから、もの作り国日本の再生方法としては適切とは言えない。
 なぜならサービス業には製造産業での、伝承技術や特許等の付加価値が存在しません。“おもてなし”とは単なる無料のサービスメパフォーマンスでしかなく、アベノミクスではこの職種は格安賃金のままずっと放っておかれたんです。そう言えますから、国内ではもっと物を作ることにこだわった政策を講じる必要があるんです。
 
 我々年寄りが集まりますと、《昔は良かった》ばかり。そりゃそうですよネ、当時は住宅に車・家電に生活用品まで、増産・増産の製造環境で多くの労働者が働いておりました。そして当時は1ドルが300円台なんて状況でしたから、海外への輸出も増加の一途。
 そんな時代を過ごしてまいりましたから、大企業はもちろんのこと中小企業から零細企業までしっかりと製造分野で立場を築けたことで、日本は世界一の生産国だったと年寄りには思えたものだった。
 しかしある日ある時から、日本って国は製造・輸出国から輸入調達国になることを志向したことで、国内製造環境を悪化させてしまったとも言えるんですネ。

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