ウルトラマンジオ 16話 プロット風書き出し

16話 最終章Ⅳ 「無重力戦線」

 

ジオvsダイン後、チームXでは…

隊長B「分析官F、あの宇宙船のことは何か分かった?」

F「さっぱりです… いつの間に地球に接近していたのかすら…」

ピピピ、と通信が鳴る

Fの地元に住み着いた宇宙人からだ

宇宙人「F、聞こえるか? そっちに浮かんでる宇宙船について話がある」

B「そのまま話してください」

宇宙人は話始める

あの宇宙船は惑星アルトゥーの船だ

この地球から遠く離れた宇宙では長年に渡って惑星間での戦争が続いている

アルトゥーは人型の兵器を開発し、勢力を伸ばしていた惑星だ

たしか、複数の星に狙われて敗戦したと聞いていたが…

とにかく、あいつらの科学力と戦闘力は計り知れない
慎重に行動しろよ

F「情報過多ですね…」

メカニックD「人型の兵器って… もしかして巨人のこと?だとしたら本当にとんでもない科学力ね…」

パイロットE「巨人の正体も気になるけどよ… 今はあの船の連中とどう戦うかだな… Aはまだ見つからないのか? あいつだったらなんかいい案出してくれそうなのによ…」

副隊長C「Aの捜索は続けているが…」

教授「捜索は打ち切って大丈夫ですよ」

教授が言いながら作戦室に入ってきた

C「教授…! どういうことですか?」

教授「今まで皆と戦ってきた巨人は… Aなんですよ」

チームXに衝撃が走る

E「は…?何言ってんだよ、先生…」

D「人間があんな巨人化するなんて、ありえないです…」

B「でも、とんでもない科学力なら可能なんじゃない?」

モニターに映った宇宙船を指しながら、Bが発言

B「Aは今、あそこにいる。そうですね?教授」

頷く教授

B「じゃ、救助しないと。きっと寂しがってるよ」

C「ですが隊長、我々の戦力では…」

警報が鳴る

F「大気圏外に複数の反応を確認! また宇宙船です!」

E「あいつらの援軍か!?」

F「大気圏外の宇宙船から熱源反応が発射! 目標は… 上空の宇宙船です!」

C「なに!?」

アルトゥーの宇宙船にミサイルが直撃した

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アルトゥー宇宙船内

あちこちで警報が鳴り響く

船員「敵船の正体が分かりました。ペダン、ワイルド、サロメの連合軍です。」

主任「やつら、こんなところにまで…」

ダイン「こっちに来ることがバレちまったか」

主任「とにかく、応戦するしかない。ダイン、出れるな?」

ダイン「おう、長ったらしい話に飽き飽きしてたところだ」

主任「A君、巻き込んでしまってすまない。あなたを降ろすからゲートまで付いてきて」

A「待ってください。」

振り向く主任

A「僕も戦います。ネックレスを返してください。」

主任「何を言ってるんだ? この戦いは君たち地球には関係ない」

A「仮にあなたたちがここから逃げれても、奴らは地球を攻撃するかもしれない。そうなった時、地球の戦力では勝てません。だから、僕たちにはウルトラマンが必要なんです。」

主任「そうだね… 今、ジオを一番うまく使えるのも君しかいない。奴らをなんとかするまで、もう一度預けるよ。」

ネックレスを受け取るA

ダインと共に格納庫へ向かう

格納庫

ダインがウルトラマン胸部の結晶体に入り込む

ダインの体に装置が取り付けられ、ウルトラマンの目が光る

同時にAはジオに変身

格納庫にいるスタッフが驚く

ダイン「なるほど、あれが一体型ねえ…」

格納庫上部のハッチが開く

ジオは拳を握った右腕をまっすぐ上に伸ばし、左腕は軽く曲げて顔の横

ダインは両腕の拳を握り、上に伸ばす

2体のウルトラマンがハッチからグングンと飛び立った

バリアを張り、敵のミサイルを受けながら、宇宙空間へと飛び立つ

その様子をチームXも確認していた

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F「隊長!2体の巨人が宇宙に飛んでいきました!」

B「宇宙か…簡単に行ける場所じゃないねえ」

C「隊長、ここは一旦宇宙人同士に任せ、地球に侵攻してくるようであれば、迎撃という形でどうでしょう。」

B「そうだね、各員、戦闘配置! いつでも迎え撃てるように!」

各自了解

宇宙に飛び立った教え子を案ずる教授

教授「A… 無事に帰ってきてくれ…」

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地球大気圏外

敵船からロボット兵器が出撃

ナース、分離状態のキングジョー、アルトゥーのウルトラマンを模したにせウルトラマンの兵団だ

A「あんなにたくさん…!」

ダイン「奴ら手強いからな、気抜くんじゃねえぞ」

ダインは両拳にエネルギーを溜め、にせウルトラマンと殴り合う

ジオも戦闘態勢を取り、ナースと対峙

円盤型のナースに翻弄されるジオ

宇宙空間での戦いに慣れていない

A「くっ、素早い…!」

なんとかナースの動きを捉え、光弾を発射

見事着弾、と思われたが、ナースが円盤から龍へと姿を変え、するりと光弾は避けられてしまう

A「なにっ!?」

そのままナースに絡みつかれ、身動きが取れなくなる

A「くそっ!むちゃくちゃすぎる!」

ピンチを救ったのはダインだった

ダイン「ったく! なにやってんだ!」

ナースの体を両手で掴み、思い切り力を込めて引きちぎる

ナースの絶叫が響く

A「ありがとう、助かった…」

ダイン「もうちょっと役に立ってくれよ、今まで地球で戦ってきたんだろ? あんた、絶対もっとやれるはずだぜ」

そうだ、自分だって今まで戦ってきた。ジオとして、チームXとして
僕は敵を観察して、弱点を探る役目だった。
今回もそうだ、相手をよく見ろ、絶対に弱点はある。

キングジョーの各パーツが合体を始める

A「あの宇宙船たちは合体するのか!?」

まっすぐ突進をしかけるキングジョー

冷静にかわすジオ

キングジョーの右腕をつかみ、そのまま背中に組み付く

キングジョーの背部に備わった機関の接合部を引きはがす

機関を剥がされ、むき出しになった個所にエネルギー弾を撃ち込み、
キングジョーを撃破

戦闘のギアが上がり、次々と敵機を撃破していくジオ

ダインも負けじと、にせウルトラマンたちを破壊していく

もう少しで敵機全滅と思われたその時、宇宙船から新たな兵器が投入された

巨大な円盤のような形をしたそれは、おもむろに二本のレーザーを打ち込む

直撃するジオとダイン

あっという間に大気圏を突入

追って円盤も地球へ

地表へ落ちた二体の巨人を見て、チームXは一斉出撃

地球史上初、惑星間戦争の開幕である


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