ウルトラマンジオ 14話 プロット風書き出し

14話 最終章Ⅱ「惑星アルトゥー」


巨人同士の戦いの最中、突如上空に出現した宇宙船

船の主である女性はジオに語り掛ける

「さあ、帰ろう…タケル…」

船から光線が発射され、ダインとジオの姿が消える

地上に残ったのは、戦いで破壊された街と戦闘不能になったウェポンX

チームXに、再び絶望が襲い掛かる

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宇宙船内部

気づけば格納庫のような場所に収納されているジオ

変身者である主人公Aは何が何だか分からない

A「あの光線で瞬間移動したのか…?」

横を見ると先ほどまで戦っていた巨人がいるではないか

巨人の胸の結晶体が開き、中から体格の良い人間が降りてきた

ダイン「引きこもってないで出て来いよ、先輩」

こちらに話しているのだろうか

A「出ていくったって…えぇ?」

ジオはロボットではないのだ、無茶を言わないでほしい

主任「タケルの機体は搭乗式じゃないんだよ」

宇宙船から語り掛けてきた女性がツカツカと歩いてきた

A「あなたは…」

主任「突然のことで混乱しているんだろう? まずは変身を解いてくれないか?」

警戒しながらも変身を解くA

主任の前に姿を見せる

すると、主任の顔つきがとても悲しそうに変わる

主任「やはり…違うのか…」

深いため息

ダイン「なんだぁ?感動の再会って感じじゃねえなあ」

主任「機体の反応を見て、思わず冷静でいられなくなっていたが、タケルが生きてるわけないんだよ…」

目には涙が溜まる

主任「しかし、やはり辛いな…アレに他人が乗っているのを見るのは」

A「あなたたちはなんなんです?どうして地球を攻撃したんですか?」

Aがようやく口を開く

主任「私たちはこの星から遠く離れた惑星アルトゥーからやってきた異星人だ」

主任「目的はただ一つ、ウルトラマンジオの回収だ。」

A「ウルトラマンって…僕が変身している巨人…?」

主任「ほう、ウルトラマンという名前に聞きなじみがあるのか」

A「以前、別の異星人から名前を聞いた」

主任「そうか、それは元々私たちが開発した兵器でな。この星にあっても何の意味もないものだ。返してもらおう。」

A「いきなり攻撃してきたあなたたちに渡すわけがない」

ダイン「おいおい、先に撃ってきたのはそっちだろ?」

ダインが口をはさむ

A「大気圏から急落下してきたら街が壊滅する!」

ダイン「まあ、結局街は壊れてるけどな」

A「なに!?」

主任「やめろ、二人とも」

主任「いきなり君の星に上がり込んだのは謝罪する。申し訳なかった。」

頭を下げる主任

主任「しかし、この星に文明が築かれ、人類が発展しているとは思わなかったんだ。以前ここに来た時この星は、怪獣惑星だったからな」

A「…えっ…?」

主任「私もこの星の発展に興味が湧いた。首のネックレス、そこにこの星の記憶があるはずだ。覗いてみないか?君の星の真実を」

A「地球の…真実…」

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宇宙船 モニタールーム

主任が語る

地球の歴史を見る前に、なぜ我々がこの星に来たかを話そう

我々の銀河では惑星間での戦争が長く続いている、こうしている今でもな

他の星に対抗するため、我々はウルトラマンを開発した

ダインが乗っているものは第7世代だ

地球に来る前は第2世代までが完成していて、戦場で他の星を圧倒していた

さらなる進化のため、新モデルを開発することになり、研究を進めていた

テストパイロットは、タケルという男だった

彼は身体能力が高く、頭脳も明晰、おまけにいい男だった

新型というのは言うまでもなく、君が変身していたウルトラマンジオだ

変身者の君なら分かるだろう?あれがどれほど凄まじい代物か

ジオの開発がテスト運用段階までいった頃だった

他の惑星同士で同盟が組まれ、我々の星が襲撃された

我々の軍でも敵の同盟軍には苦戦を強いられた

軍の要である兵器開発部門はなんとかその場を脱出した

そして、この星にたどり着いたんだ

緑豊かで敵対するような知的生命体もいなかったこの星の環境は我々に適応していた

しかし、この星には怪獣が生息していた

拠点を構え、実験をしていたある日、突然怪獣が出現した

タケルはジオとして、怪獣を撃退してくれた

その時、怪獣と戦うことで優秀な実験データが取れることが分かった

来る日も来る日も怪獣と戦いつづけ、実験は進んでいった

悲劇は、ジオに新しく搭載された飛行能力実験をしていた時に起こった

同胞を多く殺された怒りからか、怪獣たちが決起し、集団で襲い掛かってきたんだ

数えきれないくらいの怪獣だ

開発メンバーも多く襲われた

タケルは自分に怪獣たちを引き付け、我々に逃げる隙を作ってくれた

タケルを回収する間もなく、この星を離れたよ

行く当ても無く自分の星に戻ると、数百年が経過していた

宇宙では時の流れが違うことを理解したよ

自分たちが星の人間であることを認めてもらい、再び兵器の開発を続けた

長い年月が経っても、戦争は終わっていなかったんだ。

この星での一件から、兵器と人間を一体化させる方針は凍結された。

兵器に乗り込む搭乗式のほうが、緊急脱出装置が備わっており人道的だとされた

一体化型のほうができることが増えるが、命には代えられない

そして最近、この星からジオの信号をキャッチし、飛んできたってわけだ

あれからタケルのことを忘れたことはない

ようやく再会できる

この星の記憶はタケルの記憶でもあるだろうから

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ウルトラマンが戦争のために開発された兵器
しかも異星人が作り出したもの

突然の情報過多に混乱するA

そんなAを横目に主任はネックレスを装置に読み込ませた

モニターに映像が映る

ジオが見た地球の記憶だ

さらなる真実が明かされる



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