ウルトラマンジオ12話 プロット風書き出し
12話 「怪獣無断出勤」
「会社、行きたくないなあ…」
とあるアパートの一室
今年から社会人となったOLがコンビニ弁当を温めている
部屋で思わず独り言が漏れてしまうほど疲れているらしい
「今日も怒られちゃったし…。もう怪獣でもなんでもいいから
めちゃくちゃにしてよ~」
その場でずるずるとへたりこんでしまった
レンジがチン!となる
ドーン!!
翌日、会社の近くに突然怪獣が出現!!
ビル中がパニックとなる。
スピーカーから落ち着いて避難するように指示が鳴るが、
落ち着いていられるものか。
半年に一回の避難訓練は意味をなさない。
限界OLもあわあわしている
OL「えっ?えっ?どこに逃げればいいの?」
もたもたしているうちに人がぶつかり、
転んでしまう。
OL「きゃっ!」
怪獣の歩行による振動が起こる
なんとOLの足に棚が倒れてしまう!
OL「ぐっ!嘘…動けないんだけど…誰か!誰か助けて!」
OLの声は誰にも届かなかった
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チームX基地
分析官F「突然の怪獣の出現に避難が間に合っていません!」
隊長B「私が現場で避難の指揮を取る。主人公A、一緒に来てくれ。
残りの皆は怪獣を避難場所から遠ざけてくれ。副隊長C、指揮は頼んだよ」
各自了解
Cの指揮により、パイロットEが戦闘機、CとメカニックDが陸上兵器で出撃
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現場に到着するAとB
B「状況は?」
「70%ほどしか避難できていません。それにまだあそこのビルに人が取り残されているようです。」
指が刺された方向は怪獣のすぐ近くにあるビルだ
A「いつ倒壊してもおかしくない…」
B「救助隊は?」
「他のビルの救助と、怪獣のせいで到着が遅れています」
Bが現場の避難誘導班に指示を出し、Aに振り向く
B「A,ここの人たちと協力して避難誘導を続けてくれ。私はあのビルに救助に向かう。」
A「そんな、危険すぎます!」
B「知ってる。だから私が行くんだ。じゃあ、頼んだよ」
レスキュー装備を身に着け、ビルへと向かっていくB
A「隊長…!」
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Aから戦闘班に通信が入る
D「隊長があのビルに…!?」
E「救助完了まで怪獣を引き付けねえとな…」
C「今は怪獣を倒すことより、こちらに注意を引き付けることに集中だ。あまり奴を興奮させるなよ。」
「「了解」」
それぞれの兵器が怪獣に威嚇射撃を行う
わずらわしい攻撃を続ける二機に怪獣は歩みを始めた
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ビル一階 エントランスホール
建物が歪んで、扉が開かなくなっている
装備のハンマーで扉を壊し、逃げ道を確保する。
ホールに集まっていた人々が一斉に逃げ出した
B「怪獣はこのビルから離れています!落ち着いて避難してください!」
「あの…!」
女性が一人訪ねてくる
B「どうしました?」
「同期の子が見当たらないんです…!今日出勤しているのは確かなんですけど…。もしかしたら、まだ上に…」
B「わかりました。あなたは避難してください。私が捜索します。」
職場のフロアを聞き、階段を駆け上がる
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怪獣を引き付けるために攻撃を続けるチームXの面々
真面目な攻撃をしてこない相手に興が冷め、怪獣はビルの方向へと進み始める
E「くそっ!フラれちまったか…!」
C「ウェポンXに合体して足止めするぞ」
2大兵器が合体し、鋼鉄の巨人が怪獣の前に立ちはだかる
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ビル15階
B「ここか… 誰か!逃げ遅れた人はいませんか!返事をしてください!」
OL「えっ…!あっ…ここ!ここにいます!」
動けなくなっているOLを発見
B「大丈夫ですか!今、棚を動かします!」
ジャッキを取り出し棚を浮かせる
OLの体を引きずりだすことに成功
B「足を痛めているようですね… 動かせそうですか?」
OL「痛っ! ちょっと無理そうです…」
B「わかりました。それではちょっと失礼しますよ」
身に着けている特殊防具のスイッチを押すと、キュインという音と共にパワースーツの電源が入る
OLを抱き上げるB
OL「すごい…」
B「それでは、逃げましょう」
OLを抱えたまま走り出したその時…
ビルが激しく揺れる!
B「うおっ!」
OL「きゃっ!」
窓の外を見るとウェポンXが怪獣に押されていた
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D「ちょっとまずいんじゃないですか、これ!?」
C「もうすぐ隊長の救助が完了するはずだ、絶対持ちこたえるぞ!」
銃弾を怪獣に撃ちまくり、動きを止める
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B「今のうちに行きましょう」
OLを抱えようとする
OL「私のせいです…」
B「え?」
OL「昨日、私、言っちゃったんです。怪獣出てきてめちゃくちゃにしてくれって…」
OL「ちょっと会社に行きたくなくなっただけなのに…こんなことになるなんて…」
B「職場に行きたくなくなることなんて、誰にだってありますよ。私だってたまにそう思う。」
OL「え?そうなんですか…?」
B「今の職場になった当初なんて毎日思ってましたよ。レスキュー隊やってたのに、なんで怪獣と戦わないといけないんだって」
B「でも、やってるうちに、ふと思ったんです。レスキュー隊やってた時も嫌なことも良いこともあったなって。」
B「最近は結構良いことが多いんです。いや、怪獣が頻発するのは良くないですけど。なんだか、いい感じなんです。」
OL「いい感じって…ずいぶんあやふやですね…」
B「そんなもんなんですよ。とりあえず、まず一日を乗り越えるしかないんです。だからまずはここを生き延びましょう。これより嫌なことってこの先あんまりなさそうじゃないですか?」
B「だからきっと、あなたは大丈夫。ここで助かったことはきっと無駄じゃないです」
OL「まだ、助かってないですよ…」
その時、窓の外が光輝く
外にはジオの背中が立っていた。
ゆっくりとこちらを振り向き、頷くジオ
B「助かりますよ、きっと」
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ジオが怪獣に向かって突進する
怪獣が怯んだ隙に斧を出現させ、一太刀浴びせる
連続攻撃に手も足も出ない怪獣
尻尾を振り回し、攻撃
斧の柄で攻撃を受け止めるジオ
動きが止まった一瞬にウェポンXがミサイルを発射。
苦しむ怪獣
斧をまっすぐ頭上に構え、刃にエネルギーを溜める
右腰に斧を引き、力いっぱい振りかぶる!
巨大なエネルギー刃が怪獣を切り裂いた!
爆発する怪獣
ジオとチームXの勝利
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怪獣たちが戦っている間に地上へと戻ってきたBとOL
救助隊にOLを預けるB
OL「助けていただいて、ありがとうございました。また会社が始まっても、とりあえずやってみようと思います。」
B「あまり気を張らずにね。自分の体のことを知っておくのも大切な仕事ですよ!」
頭を下げ、救助隊に保護されるOL
A「隊長ー!!」
心配で全力疾走してきたA
A「た、隊長… はぁはぁ…だ、大丈夫ですか…げほげほっ!」
B「やれやれ、君も体を大切にね…」
A「えっ…な、なんの話ですか…」
B「なんでもないよ」
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ある朝
オフィスカジュアルに身を包み部屋を出る女性が一人
天気は快晴
OL「うん…いい感じ!」
とりあえず、まず一日、乗り越えよう
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