ウルトラマンジオ 10話プロット風書き出し

10話「ごういんぐ・まいうぇい」


情報分析F「うーーーーんっ!」

広がる青空
遠くまで伸びる緑

Fは休暇を取り、故郷の田舎へと帰ってきていた。
駅に着くなり、思い切り伸びをして空気を肺に貯める

F「いやぁ、たまには文明から離れなきゃダメですな」

「おーい、Fちゃーん」

迎えに来てくれていた母親が車の窓を開け、娘を呼ぶ

F「あ!お母さん!ただいまー」

親子水入らずの車が発進。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

チームX基地

主人公A「あ、今日からFさんお休みでしたね」

資料を持ったAが呟く

副隊長C「ああ、何か用事だったのか?」

A「いえ、ちょっと調べもので質問があったんですけど、
  自分で出来るとこまでやってみます。」

メカニックD「おぉー、いい心掛けじゃん。Aは成長するねえ」

うんうんと頷きながら、感心するD

A「いつまでもFさんに頼ってばかりじゃダメですからね。
  少しでも自分でできることは増やしていかないと。」

パイロットE「なんだぁ? F、辞めちまうのか?」

A「違いますよ…! えっ…違いますよね…?」

隊長Bを見る一同

B「俺を見ないの… 大丈夫。そんな話は聞いてないよ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



F「お見合ぃい!!!???」

のどかな田園にFの叫びが轟く

F母「いや、そんな真剣な話じゃないのよ?
   ただ、そういのも少しは考えていいんじゃないかなって
   思っただけ」

F父「まあ、相手の人もお前の写真見て気に入ってくれたそうだし
   会うだけ、どうだ?」

F「現代にまだこんな風習が残っているなんて…」

F「私、むしろ今はそういうの考えられないから…
  どんな仕事してるか知ってるでしょ?」

F父「怪獣退治…か…。最近頻発してるんだろ?
   大丈夫なのか?」

F「私はあまり現場に出ないから大丈夫…
  いや、全く危険ってわけじゃないけど」

F母「そういえば、この付近でも怪獣の噂があるのよねぇ」

F「えっ、どういうこと?」

F母の話によると、近所の堀内さんが夜な夜な聞きなじみのない
音を聞くらしい

作物を荒らせることも増えたとか

F「それ、怪獣じゃなくて山から下りてきた動物でしょ…
  野生動物はウチの管轄じゃないよ」

F母「違うのよ!続きがあるの!」

なんと近所の堀内さんが早朝に散歩していたところ
3mはある人影が奇妙な恰好をして田んぼを走り回っていたらしい

F「それは怪獣じゃなくて変態だよ…
  大きく見えたのは、堀内さんが寝ぼけてた、とか
  もう結構年だろうし」

F母「いい機会だから、調べてくれない?皆困ってるのよ。
   ほら、やってくれたら、お見合いは一旦無しにするから!」

F父「お前、そんな勝手に…!」

F「お母さん、こうなると聞かないからなあ
  はぁ、私のリフレッシュ休暇が…」

F父「ごめんな…F…」

景色ののどかさとは裏腹に
人の強引さは険しいのである
それが田舎というものだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


F「と、いうわけなんですけど…
  誰か調査手伝ってくれませんか?」

基地にFから通信が入った

C「そんな曖昧な情報で出動できるわけないだろ…」

呆れるC

F「お願いします!私、装備なにも持ってきてないんです!
  このままじゃ私、お嫁に行っちゃうかもしれないんです!」

っ!!!???

基地内に雷が走る

E「ど、どういうことだよ!」

A「そうですよ、僕たちを置いてくなんて!」

D「いや置いて行ってはないだろ」

B「まあまあ、落ち着いて。
  F、Aを向かわせるから少し調査してみて。
  怪獣と関係ないことが分かったら、地元の警察に任せようよ」

F「隊長…!ありがとうございます!」

A「任せてください隊長。Fさんは僕が連れ戻してきます…!」

B「うん…、目的はちょっと違うけど…
  まあ頑張って」

E「よっしゃぁ!気合入れて行けよ…A!」

A「はい!」

Eに背中を叩かれ、気合十分のAが飛び出していった

C「隊長… ちょっと甘いのでは?」

B「怪獣がいる可能性が少しでもあるなら
  動かないわけにはいかないよ」

C「まぁ…それはそうですね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Fと合流したA

A「お待たせしました。Fさん。
  目撃情報があったのはここですか?」

F「ありがと~。Aく~ん。
  お母さんの話だと、ここに3mくらいある人がいたとかなんとか」

A「まあ、やれることはやってみましょう。
  Fさんをどこぞの馬の骨に持っていかれるわけにはいきませんから!」

F「その意気よ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

調査の結果、怪獣の反応は見られなかった。

A「やっぱりご近所さんの見間違いですかね」

F「思った通りね…。はい調査終わり。
  これでゆっくり休暇を満喫できる…」

?「いや!儂はしっかりこの目で見た!」

突然、大声が耳をつんざく

A「な、なんですかこの人…」

F「堀内さん!?」

堀内さん「あれは見間違いなんかじゃない!
   本当に大きな人が田んぼを走り回っとったんじゃ!
   ああ、ほらちょうどあんな感じで!」

堀内さんが田んぼに指を指す

A「ちょうど…」

F「あんな感じ…?」

なんと田んぼに3mの大男が立っているではないか
どうやら作物を採っているらしい

AF堀内さん「いたああああああああ!!!!」

冷静に銃をかまえるF

堀内さんを逃がすA

F[そこの人、動かないで!」

大男「はっ!やっぱり見つかったか!」

野菜を落とし、両手を上げる大男

堀内さんを逃がしたAが銃を構えつつ、訊ねる

A「あなたは一体なんなんですか!」

大男「くそっ!こうなったら!」

手首のスイッチを押す

山の方が大きく揺れ、怪獣が姿を現す

A「怪獣!?」

F「こちらF,怪獣出現! 出撃を要請します!」

Fから連絡が入り、出撃するチームX

怪獣をスキャンするA

A「生命反応がない?
  怪獣に見せかけたロボットか!」

F「じゃあ、あの大男は宇宙人!?」

A「意外と潜んでるものなんですね…」

F「ロボットがこっちに来る!」

A「皆を避難させないと…!」

Aがロボットの気を引き、
Fが避難を呼び掛けに行く

戦闘機が到着し、ロボットと応戦

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


F「みんな!避難所の方へ早く!」

地元の警察と協力しながら避難誘導する

F母「Fちゃん!やっぱり怪獣いたの!?」

F[お母さん!そんなことより早く逃げて!」

F父「お前はどうするんだ!」

F「避難が終わったら、怪獣の方に行くよ
  大男も捕まえないとね」

F父「そんな…危ないだろ!
   お前、大丈夫だって言ってたじゃないか!」

F「これが今の私。ウェディングドレスはまだ早いよ。
  さあ、早く逃げて!」

避難する父母

警察「このあたりの避難は終わりました」

F「分かりました。私は怪獣の方にいきます」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Aがジオに変身

ロボットと応戦

ロボットの腕が伸びて攻撃してくる

近づけないジオ

エネルギー弾を放つが、ダメージが入らない

宇宙人「ふん!私の傑作は簡単には砕けないぞ!」

F「見つけたよ。大男さん」

宇宙人「ぬっ!貴様!」

Fを攻撃しようと手を伸ばすが
カウンターで返す。

地形を利用して、巧に宇宙人を翻弄する

宇宙人「くっ!ちょこまかと!」

宇宙人の膝裏を蹴り、体制を崩させる
頭に銃を突きつけ、ホールドアップ

F「この辺ではよく遊んだからね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ジオが斧を取り出し、ロボットと第2ラウンド

ロボットが腕を伸ばす

ジオは斧を回転させ防御

腕が切り落とされる
隙が生まれる

斧にエネルギーを貯め、光の刃を放つ

水平に真っ二つになり爆散するロボット

その姿を見て、すっかり元気がなくなる宇宙人であった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宇宙旅の最中にエネルギーがなくなり、
地球に降りた宇宙人

お腹がすいて、作物を盗んでいた模様

いきなり武器を突きつけられパニックでロボットを起動させたとのこと

F「その割にはノリノリで煽ってなかった?」

宇宙人「いや、あれはテンションが上がっていて…つい…」

A「隊長、この宇宙人どうしましょうか」

通信するA

B「どうしようねえ」

C「然るべき機関に送るべきです。
  彼の技術力などは大いに役立つでしょ…

堀内さん「おい!宇宙人!」

突然現れる堀内さん

宇宙人「は、はい!」

堀内さん「お前、俺の野菜どうだった!」

宇宙人「あぁ、とても美味かった…!
    ついつい、取りすぎてしまうほどに」

堀内さん「よし!お前、俺の畑手伝え!」

驚く一同

堀内さん「盗んだ分、きっちり働いてもらうからな!
     覚悟しろよ!」

宇宙人「は、はいぃ…」

B「どうやら、決まったみたいだね」

C「やれやれ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

F「じゃあ、帰るね」

F母「もう少し、ゆっくりしていったら…?」

F「怪獣が出ちゃったからね。
  後処理しないと」

F父「それが今のお前なんだろ。」

F「うん、またゆっくり戻ってくるから
  あ、もうお見合い話とかは無しだよ?」

F父「分かってるよ。じゃあ、気を付けてな」

F母「あ、これ!皆さんに野菜!
   持ってって、持ってって!」

A「え、いいんですか、こんなにたくさん!
  ありがとうございます!」

F「もう、お母さん! まったく…」

そっとFの両肩を握るF母

F母「本当に…体に気を付けてね…
   いってらっしゃい…」

F「うん…行ってきます!」

のどかな景色とは裏腹に
ちょっぴり強引な人たちがいる故郷

車のミラーに映る両親から目を離さず、
笑顔を見せるFであった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?