ウルトラマンジオ11話 プロット風書き出し

11話 「音速の中へ」


パイロットE「くそっ!追いつけねえ!」

空中で戦闘機と飛行怪獣のドッグファイトが繰り広げられる

銃の照準を合わせてもすぐに躱される

陸上兵器で地上からも狙うが、当然定められない

追いかけっこに飽きたのか、怪獣が突然ビタッと動きを止める

速度を出していた戦闘機は止まり切れず操縦を狂わせる

E「しまった!」

コントロールを失った戦闘機はぐるぐると回りながら落ちていく

主人公Aが走りながらジオに変身し、ギリギリのところで戦闘機をキャッチし救出

戦闘機をそっと地面に置き、怪獣に振り向く

怪獣はジオに威嚇の咆哮を上げる

ジオは光弾を発射。

しかし、余裕で躱されてしまう。

怪獣が音速でジオに接近。
鋭い翼でジオを攻撃。

あまりの素早さに捉えきれない。

ジオの胸のランプが点滅する。

怪獣が口からとどめの火炎弾を発射。

直撃したジオは地面に倒れ、姿を消してしまった。

勝利を確信した怪獣はどこかへと飛び去って行った。

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基地内 休憩室

E「どうやったらあいつに追いつける…」

医務室でも診察を終えたE
怪獣に一撃も与えられなったことが堪えた様子

隊長B「大丈夫?」

飲み物を渡し、気遣うB

E「あざす…すんません、なにもできなくて…」

B「そんなことないよ。Eが気を引いてくれたおかげで
  落ち着いて避難ができた」

E「でも、このままじゃ次の被害が出てしまいます。
  なんとかしないと」

B「今メカニックDが戦闘機の改修を行っている。
  メカニック魂に火が付いたようだよ」

E「俺も鍛えねえと…失礼します」

B「ちょっと待って、鍛えるのもいいけど、
  まずは相手を知るっていうのはどうかな?」

E「え…?」

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基地 メインスペース

A「あの怪獣は空気抵抗を受け流す体つきをしています。
  あれほどの速さの秘密はそこにあります。」

副隊長C「見た限り、防御力には乏しい印象を受けるな」

A「あの音速に耐えられる体ですからね、脆いとは言えません。
  しかし、羽の部分は柔らかいです。」

分析官F「つまり、羽が弱点ってことね」

E「弱点が分かったって、当てられなきゃ意味がねえ」

A「そこなんですが、作戦があるんです。」

E「作戦?」

F「Eさんはあの怪獣に照準を一瞬合わせることができていました。
  つまり、その瞬間を伸ばせばいいんです。」

E「どうやって?」

A「あの怪獣は街を襲うというより、誰かと競いたがる様子でした。
  街の被害も怪獣が飛ぶことにより発生する衝撃によるもののみです。」

A「Eさん、怪獣と根性比べといきましょう」

E「は?」

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基地内 トレーニングルーム

ランニングマシンで走るE

体には分析用の器具が取り付けれらており、
Fがスタミナチェックを行っている

C「本当に上手くいくのか?怪獣のスタミナ切れを待つなんて」

A「怪獣も生物です。あれだけの音速飛行を長時間続けられるとは思えません。」

B「Cの言っていた陸上兵器で弾幕張って通せん坊は?」

D「あー、それ難しいんですよ。あの怪獣は急旋回も得意なので、
  逆に戦闘機の的が定まりません。弾のほうが先に尽きちゃいます。」

A「Dさん、戦闘機の調整終わったんですか」

D「うん、Aのご要望通り」

B「あとは、Eの仕上がり次第ってことか」

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基礎体力作りや、長時間のGへの適応力の上昇

Eのトレーニングが続く

Eの頑張りを見守るA

A「僕も自分のできることを…
  ウルトラマンとして…」

首のネックレスを握る

その時、あるビジョンが頭に浮かぶ

空中に怪獣の大群が飛んでいる

皆、上空に浮かぶ何かを狙っているようだ

それらの怪獣と戦うジオ

なんと空中を飛び回っている

ここでビジョンが途切れる

A「ウルトラマンは、空を飛べるのか…?」

隠された可能性に戸惑うAだった

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基地

F「怪獣出現!前回の飛行怪獣です!」

B「よし!Eは戦闘機、CとDは陸上兵器で出撃!
  Aは避難誘導と怪獣の分析だ」

各自了解

戦闘機のコックピットに乗り込むE

E「さあ、勝負だ!」

格納庫から戦闘機が勢いよく出撃した

戦闘機と怪獣のドックファイトが始まる

やはり怪獣は積極的な破壊活動はせず、
戦闘機とのレースに勤しんでいる

F「Eさん、いきなり飛ばしすぎちゃだめですよ…!」

C「E、お前ならできる」

D「地上のことは気にしなくていいからね」

B「頼んだよ」

各位、Eを信じて見守る

時間が流れ…

E「フー…!フー…!」

徐々に体力が削られていくE

しかし、それは怪獣も同じであった

A「怪獣に疲れが見えてきました」

怪獣のペースが乱れる

痺れを切らした怪獣が突然戦闘機に向けて
火炎弾を撃ち込む

E「っ!」

寸前で躱すE

外したのを確認した怪獣は地上に接近

街を襲い始める

迎撃する陸上兵器
火炎弾を打ち落とす

E「てめえ、勝手に勝負降りてんじゃねえ!」

戦闘機の放った銃弾が怪獣に命中
右翼に傷を負わせた

怒った怪獣が戦闘機を尻尾で叩き落す

E「ぐわっ!」

墜落していく戦闘機

Aがジオに変身

以前見たビジョン

ウルトラマンは空を飛べる

どうやって飛ぶ?
仕組みは?

考えてもしょうがない

今はとにかくEを助けるんだ!
絶対に堕としてはならない!

Aの思いはエネルギーとなり
ジオの体に走るラインが光る

膝に力を込め、右腕を突き出す

いつもの跳躍とは異なる勢いで空へと飛びあがる

戦闘機を手に抱え、そのまま宙へ浮かぶジオ

E「お前、飛べるのかよ…」

戦闘機を操縦するE
どうやら、こちらもまだ飛べるようだ

E「じゃあ、一緒に行こうぜ!」

共に怪獣へ向かって発進!

怪獣も負けじと応戦

戦闘機とジオは連携攻撃で怪獣を追い詰めていく

右翼に傷を負った怪獣は素早く飛べない

E「よっしゃとどめだ!」

残りの弾を全弾発射!

ジオは必殺光線を放つ!

抜群のコンビネーションの前に怪獣は敗れ去った

E「よっしゃぁ!」

ガッツポーズ!

戦闘機とジオが横並びで空を凱旋

E「また一緒に飛ぼうぜ!」

Eの言葉に頷き、ジオは飛び立つ

力強い飛行機雲がどこまでも伸びていった

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