ウルトラマンジオ 1話 プロット風書き出し

1話 『解かれる封印』

怪獣が年に一度程度の頻度で出現する地球

怪獣出現に備えながらも災害のレスキュー活動もしている
防衛チーム、「X」

「X」は、怪獣出現のサイクルから、近々怪獣が出現することを
予想し、備えていた。

一方、大学のゼミ活動でフィールドワークに来ていた主人公A。
彼のゼミの研究テーマは「怪獣」。

怪獣の生態などはもちろん、怪獣は何故出現するのか。
いつから存在しているのか。共存の道はあるのか…などを
各々自由に研究するゼミである。

しかし、ゼミの教授の研究テーマは怪獣よりも「巨人伝説」である。

世界各地の神話のほとんどには、巨人が出てくる。
巨人が巨木を切り倒した、巨人が国を興した…など

そういった巨人と怪獣には何か繋がりがあるのではないか。
怪獣がいるのなら巨人もいるのではないか。

教授の興味はつきない。

今回のフィールドワークの場所は、地元で巨人伝説が伝わる山
「ジンオウ山」。

主人公Aは幼いころ、この山で発掘体験をし、そこで手に入れた
小さく美しい玉を大切にしている。

教授ともそこで出会い、それ以来親子のように仲が良い。

山の中腹でキャンプを張り、教授と主人公Aは一足先に
研究という名の探検に出かけた。

一方、Xでは怪獣の出現を確認していた。

情報分析担当のFが報告する。

なんと50m級の怪獣がジンオウ山付近の地下で確認されたのだ。

隊長Bが各隊員に指示を出す。

副隊長Cと戦闘員Eが戦闘機で出撃。
メカニックDは陸上兵器で出撃。

Xの戦闘兵器は同時にレスキューマシンでもある。

戦闘機は戦闘時は高速飛行で取り回しも良い機動性を発揮するが、
レスキューの際は、両羽がプロペラを展開し、安定性を保つことができる。

陸上兵器は遠距離からの攻撃が可能なキャノン砲やミサイルがあるが、
レスキューのことを考えて、人間の手と同じ動きができるアームが2本付いている。これを近接戦闘で使用することも可能。

足は基本的にキャタピラだが、足場の悪い場所に適応するために、
歩行可能な足に変形も可能である。

ジンオウ山の近くに怪獣が出現。
地下から出てきたため、激しい揺れが起こる。

キャンプ場にいたゼミ生たちはパニックである。

隊長が戦闘機組に救助を命じる。

陸上兵器が怪獣に威嚇射撃を行い、山から放そうとする。

調査に向かっていたAと教授。
洞窟に入ろうとしていた途端、地面が大きく揺れる。

洞窟が崩れそうになり、教授を外に押し出すA。
キャンプ場の救助を終えた戦闘機組が教授のところへ駆けつける。

洞窟に閉じ込められたAの首にかけられた小さな玉が光る。
玉の光から道しるべのように細い光が放たれる。

光の方向へ進むA。
そこで目にしたものは巨大な結晶のようなもの。

結晶が強い光を放つ。
Aは気づくと、光に囲まれた空間にいた。
戸惑うAの意識が薄れていく。

Aの救助を試み、洞窟の崩れを破壊しようとする戦闘機組。
今までで一番の揺れが起こる。

山が激しく揺れ、亀裂が走る。
山の一部が剥がれ。薄く光る眼差しが垣間見える。

山の方を睨みつける怪獣。
山の表面が次々と剥がれ落ち、巨人の姿が現れる。

巨人がゆっくりと歩みを進める。

山崩れに巻き込まれない位置にいた戦闘機組と教授がその様子を
呆然と見つめる。
巨人を目にした教授は思わず涙をこぼす。

巨人に向かって吠える怪獣。
両腕を構え、戦闘の体制に入る巨人。

お互いが走り出し激しくぶつかる。

巨人の右の拳が怪獣顔面にヒット。
(拳視点でのカメラワーク)

怪獣が火の玉を吐き、後ずさる巨人。

少々の小競り合いの後、倒れた怪獣の尻尾をつかみ、
上に振り上げたあと、叩き落す。凄まじいパワーだ。

たまらずふらふらになる怪獣。

少し距離を取り、両手の拳を握り、両腕を横に広げる。
地面からエネルギーのようなものを全身に巡らせる。

腕をL字に組み、エネルギーを放出。怪獣は爆散。

右の膝をつき、自らの体を休める巨人。
そのまま、スーッと姿を消してしまった。

避難所でゼミ生と合流した教授。
しかし、そこにAの姿はない。

助けられなかったことを悔やむ戦闘機組。

そこにAが笑顔で駆け寄る。

あの巨人はなんだったのか…
謎を残し、一旦の平和が訪れた。




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