ウルトラマンジオ 17話 プロット風書き出し

17話 最終章Ⅴ 「地球の守護者」


遠い惑星の船団から攻撃を受けたアルトゥー

チームXはその戦いを静観していたが、遂に船団の超兵器が地球に降り立った

超兵器の攻撃により、ジオとダインの2大巨人は戦闘不能となる

そして超兵器は、円盤から姿を変える

分析官F「隊長!円盤が変形します!」

隊長B「なんだって?」

円盤の曲線がガシャガシャと音を立てる

円盤からは想像もできないような二足歩行の怪獣のような姿となった

重く大地を踏みしめる2本の脚、触れるもの全てを破壊するような両腕

背中には鋭利な翼のようなものが生えている

メインボディと思われる部分は黒く染まり、それを覆うような形で銀の装甲を纏っている

変形が完了した超兵器は機械交じりの咆哮を上げる

ターゲットである巨人たちの無力化を確認し、アルトゥーの宇宙船へと目を向ける

アルトゥーの宇宙船は超兵器を近づけさせまいと、レーザーや銃弾を浴びせるが効果はなし

超兵器の両翼からジェットが噴射され、宇宙船へと飛び上がる

振りかぶった右腕を宇宙船へ浴びせる

大きな衝撃と共に宇宙船は地面へと墜落した

幸いにも形を保ったままだが、船員たちは皆、気を失ってしまった

完全な破壊を達成するため、宇宙船へと歩みを進める超兵器

その左足を掴む両手

超兵器は左足に目を向けると、転がっていたはずのダインが自分の足にしがみついている

ダイン「それ以上…やらせねえ…」

胸の結晶が赤く点滅を繰り返している

結晶の中の警報が緊急脱出を促す

超兵器が軽く左足を蹴り上げ、ダインを転がす

ダイン「ぐっ…!」

ダインを睨みつける超兵器の顔にミサイルが数発着弾した。

ウェポンXの到着を知らせるミサイルだ

パイロットE「本当にあっちの巨人助けちゃっていいんすか?」

メカニックD「助けたお礼に隅々まで調べさせてもらうからいーの!」

副隊長C「まずは生きて帰ることだ」

着弾したミサイルの効果はないようだ

咆哮を上げながら、ズンズンと近づいてくる超兵器

D「やっぱり真っ向勝負しかないか…!」

C「両手にエネルギー充填、殴り合いで勝負だ」

ウェポンXの両手にエネルギーが蓄えられる

拳を握り、ファイティングポーズを取る

右ストレートが超兵器の胴体に直撃!

すかさず左フックを決める

…が、やはりビクともしない

お返しに超兵器の強靭なツメがウェポンXを吹き飛ばした

E「うわああああ!!」

D「ダメージ120%!?、これはまずい…」

C「たった一撃でこれか… しかもこっちの攻撃が通らない」

ウェポンX、絶対絶命

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?「大丈夫か…? 起きれるか…?」

なんだ…この声は…

声の正体を確かめようと、目を開けようとするが、瞼が重い

?「ゆっくりでいい、少しずつ体に力を入れていくんだ」

言われるがままに体に力を入れていく

?「よし、それじゃあ、目を開けて」

重かった瞼がスッと開いた

光に包まれたような温かい空間が広がる

どうやら自分は仰向けに倒れているようだ
立ち上がる力は無い

?「ここまでよく頑張ったな」

足のつま先の方に人影が見える

主人公A「あなたは…誰…?」

?「俺はタケル。君の先輩だ」

A「タケルって… 前のウルトラマン…」

タケル「そう、あまり時間がないから話を進めるよ」

タケル「僕はこの地球にウルトラマンのエネルギーを注ぎ込んだ。今の地球はそのエネルギーを糧に発展してきた。」

タケル「つまり、君が変身しているウルトラマンは本来の力を発揮し切れていない。大体、50%くらいだ」

タケル「あの怪物を倒すには、100%の力が必要。だから一時的にこの星からエネルギーを返してもらうんだ」

A「そんなこと、できるんですか?」

タケル「できる。今までも君はウルトラマンの力を徐々に開放していった。斧だったり、飛行能力だったりね。それも地球のエネルギーをわずかに返してもらっていたんだ」

タケル「君の、人々を守りたいっていう力に反応してね。」

A「人々を…守る…」

タケル「君は突然ウルトラマンになった。訓練も積んでいないのに組織に入隊して、怪獣と戦った。自分にできる形で精いっぱい活躍した。それは、誰にでもできることじゃない。君の勇気と優しさがそうしたんだ」

タケル「このウルトラマンを兵器ではなく、守護者にしてくれたのは君なんだよ、A」

タケル「この星の運命を変えてしまった僕からの最初で最後の我儘だ。この星を守ってくれ、ウルトラマン!」

Aの全身に力がみなぎる

立ち上がるA

A「分かりました。地球は、僕が…ウルトラマンが守ります!」

Aの体が光に包まれる

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F「皆!返事して!」

B「ウェポンX!応答するんだ!」

地面にボロボロになったウェポンXが横たわる

頭部は左半分の装甲が剥がれ落ち、右手も破損

翼もとても飛べる状態ではない

コックピットの面々は皆、気を失っている

超兵器はそんなウェポンXを見下ろし、口内にエネルギーを充填し始める

その時

ゴゴゴ…と大地が揺れる

超兵器が充填をやめた

ザザザ…と波が揺れる

ピクッと指を動かすダイン

ビュビュビュ…と風が揺れる

超兵器が気配の方に目を向ける

そこにはエネルギーを限界まで溜めるジオの姿があった

堂々と君臨するジオの周りにはビリビリと緊張が走り、何者も寄せ付けないオーラを発する

さすがの超兵器も臨戦態勢を取る

ジオの体に走るラインが勇ましく輝きを纏い、胸の結晶は光を取り戻す

ジオ、完全復活である

ゆっくりと歩き始めるジオ

反対に超兵器はジオに向かって走り始めた

焦って大振りの攻撃を仕掛ける超兵器

大きく開いた胸に右の拳を叩きつけるジオ

あの超兵器が宙に浮き、地面に倒れる

宇宙から様子を見ていた敵船から光線が発せられる

超兵器の翼が展開し、受け口のようなものが浮き出る

光線が超兵器にパワーを与える

銀の装甲が鋭利に尖っていき、鋭さを増したシルエットとなる

地球の守護者vs宇宙の侵略者

最終決戦が始まる


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