見出し画像

伝染する幸せ

先日経営実践研究会のイベントで特別講演が京都にて行われました。
登壇頂いたのは『株式会社あなたの幸せが私の幸せ』の栗原志功社長です。
以前に何度かフォーラムで少しお話を伺う機会がありましたが、ようやく栗原さんのお話をしっかりと聞かせて頂ける機会を頂戴しました。
見た目のインパクトはさることながら、伝える力、想いの強さがビシビシと伝わってきました。
栗原さんのお話から私が感じた事をまとめていきたいと思います。

当日のインパクトも強いけど、過去にも色んなクセが強いことをされています。

人が幸福であること

『誰もがドキドキ、ワクワクしながら生きていける世の中にしたいじゃないですか!』という栗原さん、本当に素敵だな~と思います。
そして単なる想いだけで動いておられるわけではありません。
慶應義塾大学大学院の前野隆司教授と共に『幸福学』という人が幸福になる要素を体系化し、人々に実際に活かせる研究をされています。
*幸福学についての詳細は、前野教授の著書『幸せのメカニズム』で解説されていますのでご購入ください。

論文っぽくて読みにくいか?と思いきや、凄く読みやすい。

栗原さんの事業でされている例で挙げれば『介護フラ(介護+フラダンス』や『介護付き高齢者スナック Go to Heaven』など、あれ?と一瞬思ってしまうような事業ですが当事者がワクワクして続けれられるサービスになっています。
その根本には常に相手への優しさと本気で”楽しんでもらう”という事を考えた結果なのだと思います。
今の世の中に存在しているものでワクワクできない人たちがいて、その人たちに幸福になってもらう為には同じことをしていては無理です。
だから、必死に考えて当事者と自分が本当に楽しいことをやっていく。
経営者としてお金儲けが先行すると、この領域には至れないんだろうなと思います。

ずーっと幸福な訳ではない。

そんな栗原さんでも、ずーっと幸福ではないんだそうです。
よく考えれば当たり前ですよね。
調子がいい日もあれば、悪い日もある。
それなのに、調子が悪い日でも常に『ハッピーだ!』と自分を洗脳することが幸福なんだと私自身は思っていました。
バイオリズムを感じながら自分は今どの状態にいるのかを正しく認識すること、そして良いも悪いも含めて全体で幸福。
幸福に対して少しゆる~い感じで捉える方がいいのかもしれません。
私はシビアに考えすぎていたのかも・・。

幸福は伝染する

幸せそうな人、楽しんでいる人の周りには同じような人が集まるといいますが、3世代先まで伝染するんだそうです。
私、私の友達、友達の友達、という範囲までは自分の幸福度が伝染します。
講演の中では表現はありませんでしたが、当然その逆も同じじゃないかと思います。
さて、自分の友達や更にその友達は今どんな状態なのでしょうか?
毎日楽しくワクワクしながら過ごしていますか?
それとも毎日文句を言いながら暗い顔して過ごしていますか?
自分が自分で納得して生きられているかは、誰もが願っていることだと思います。
その姿を気付いた人から実践していけば、友達に、家族に伝わり、いずれ社会に伝染します。
誰もが自信を持って生きていける世の中にしていきたいですね。

同じ波及効果なら、自信を持って波及させよう!

会社におけるKPIは何?

皆さんのKPIはどのように設定されているでしょうか?
*重要業績評価指標(key performance indicators, KPI)
⇒組織の目標達成の度合いを定義する補助となる計量基準群。

多くは売上金額や利益率、その伸び率などではないかと思います。
これまでの『勝ち筋』と言われてきた合理的経営手法では、いかに成果に対して最短距離を探し剛速球を投げ込むか?みたいなことで勝負をしてきました。
その過程で多くの人が苦しみ、会社の道具の様に人が扱われる場面にも遭遇します。
その結果として、精神疾患、経済格差が産まれています。

これからの時代は、成果に対しては変化球なんじゃないかと思います。
会社としての成果は人が幸福(ワクワク、ドキドキ)で満たされた先にある。
一見遠回りに見えるかもしれないけど、人と人が繋がる機会や、普段のカチカチの会議を楽しいものに変えてみたり、『なんか楽しい!』が感じられるものに力を注ぐべきなんじゃないかと思います。

スピードも軌道も大きく変えていこう!

嬉しいことと苦しいこと、どっちが続けられる?どっちが頑張れる?
当然、嬉しいことですよね。
自分の事だと当たり前に取れるこの選択肢が、他人が主語になった時そうでは無くなる瞬間があるように思います。
まだまだ自分中心の優しさが足りない人間なんだなと感じます。
『こうでなければならない』という想いを捨てて、ゆる~い感じで自分自身の幸福を感じながら周囲に伝染させていきます。

『いいんじゃない?』と言える緩さを持とう!
栗原さんの空気に触れれば、皆がこの笑顔に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?