エッセイ「夢」~北海道の鉄道を甦らせるために発想を変えて考える〜
この正月に夢を見た。夢の中で、私はどこか知らない駅の改札口にいた。
そんなに大きくはない駅だが、多くの乗客が近くにある自動改札機を次々と通り過ぎて行く。その駅の情景はごくありふれたものだったが、私がこれまで見たものとは何かが違う様に映った。それが何か最初は分からなかったが、しばらくするとその違いにやっと気づいた。
切符の券売機が近くに見当たらない。駅へ来た人は皆、真直ぐに改札口へと向かって行く。これだけ多くの人が利用する駅であれば券売機の二、三台があっても良さそうな