なぞなぞ小説 「なぞなぞの物語」
ある日、鬼頭鬼太郎という男が、猫田猫子という女に恋をした。しかし、猫子は鬼太郎に興味がなく、彼になぞなぞを出して遊んでいた。鬼太郎はなぞなぞが苦手だったが、猫子の気を引こうと必死に答えていた。
ある日、猫子は鬼太郎に電話をかけてきて、次のように言った。
「今日は特別ななぞなぞを出すわ。これが解けたら、デートに付き合ってあげる。でも、解けなかったら、二度と私に近づかないでね。」
鬼太郎はドキドキしながら、猫子のなぞなぞを聞いた。
「聞いてよ。私の家の前には、赤い花と青い花が一本ずつ咲いているの。でも、その花は本物じゃなくて、紙で作った花なの。それでね、その花にはそれぞれ名前があって、赤い花の名前は青い花と同じで、青い花の名前は赤い花と同じなの。さて、その花の名前は何でしょう?」
鬼太郎はしばらく考えたが、全く分からなかった。猫子は笑って言った。
「時間切れよ。答えは簡単だったのに。赤い花の名前は青で、青い花の名前は赤よ。だって、紙で作った花だから、色を塗り替えることができるんだもの。」
鬼太郎は納得がいかなくて、怒って言った。
「それはズルだよ。なぞなぞじゃなくて、当てずっぽうだよ。」
猫子はさらに笑って言った。
「そんなこと言わないでよ。私のこと好きだって言ってたじゃない。じゃあ、もう一つだけチャンスをあげるわ。これが解けたら、本当にデートに付き合ってあげる。でも、これも解けなかったら、本当に二度と私に近づかないでね。」
鬼太郎は諦めきれずに、猫子のもう一つのなぞなぞを聞いた。
「聞いてよ。私の家の中には、白い犬と黒い犬が一匹ずついるの。でも、その犬は本物じゃなくて、ロボットで作った犬なの。それでね、その犬にはそれぞれ名前があって、白い犬の名前は黒い犬と同じで、黒い犬の名前は白い犬と同じなの。さて、その犬の名前は何でしょう?」
鬼太郎はまたしばらく考えたが、やはり分からなかった。猫子は冷ややかに言った。
「時間切れよ。答えはもっと簡単だったのに。白い犬の名前は黒で、黒い犬の名前は白よ。だって、ロボットで作った犬だから、色を変えることができるんだもの。」
鬼太郎はもう我慢できなくて、叫んで言った。
「それはもっとズルだよ。なぞなぞじゃなくて、いたずらだよ。」
猫子は最後に言った。
「そんなこと言わないでよ。私のこと好きだって言ってたじゃない。でも、残念だったね。私はあなたのこと好きじゃないの。私はあなたをからかってただけなの。だから、これでお別れよ。二度と私に電話しないでね。さようなら。」
そして、猫子は電話を切った。
鬼太郎は涙を流しながら、電話を置いた。
物語はここで終わりです。
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