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Fの壁

高校時代、クラスの男子が休み時間にギターを弾いていたのに憧れて何度か、楽器をさわらせてもらった事があった。

ところが私は指が短くてCのコードを押さえるのも結構きつい。AmやEmはなんとか‥って感じで、Fなんてぼやけた雑音しか出なかった。
その時は諦めたんだけど、何年経ってもいろんな曲を聴くたびに、ギター弾けたらなぁって思ってしまって25歳の時もうこれはやるしかないと決意して。

楽器屋に行き店員さんに手のサイズの話をしたら、ネックの細めのがあると教えてくれて迷わず買ってしまった。それは確かにそれまでさわらせてもらったギターに比べるとコードが押さえやすかった。それで何曲か好きな曲を練習したのだけど、Fだけはダメだった。

ぶわわわ〜んと言う不協和音とまでは言わないけれどなんの音を出したいのかわからないような、ほんとぼやけた雑音としか言い表せないんだけど。
私が好きな曲には大体、Cや Fが使われていていつも2ヶ月くらい頑張っては諦めるって言うのを繰り返していて‥そんなこんなしてるうちに、もう最初からFが使われてない曲を探して練習しては挫折するを繰り返し‥結局、弾けずじまいのまま何十年も経ってしまった。


最近スピッツをよく聴くようになってF入ってるけど「優しいあの子」を弾きたくて、知り合いの人に「なんちゃってF」とか言うのも教わったりして練習を始めたら、なんと!
普通のF押さえられる!私、押さえられたよ!?Fの壁ってこんなちょろかった?って大喜びして毎日練習頑張ってたんだけど‥


結局弾けてない。コードが押さえられるからと言って「ギターを弾ける」とは言えないって、今すごく痛感してる。音は出てる。でもコードを押さえる指を変えるのに時間がかかり過ぎてコード進行が進行しない‥これもギターの初心者あるあるなんでしょうけどね。意外にCが曲者なんだわ〜。

なんか、いろんな人の演奏画像とか見てるとみんな普通に弾いてるじゃん。‥すごいなみんな。ほんと尊敬しかない。


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