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ブライアン・メイの「全てが欲しい」

暑い日が続きますね。

こんな蒸し暑い日には爽やかな曲を聴きたいところでありますが、ここはいっそ暑苦しい曲を聴いて気持ちを紛らわすのも良いかも。

ということで、QUEENの暑苦しい曲をご紹介しますね。


◆「I Want It All」Queen


「I Want It All」=全てが欲しい

曲も暑苦しいが、歌詞も暑苦しい。ついでにこの曲ができた背景も…。

こちらはブライアン・メイが作った曲です。ギターが際立ち、フレディの荒々しいボーカルがカッコいいですよね。ブライアンの曲の中でもトップクラスに好きな曲です。

なにせ歌詞がカッコいいのです。

I want it all, I want it all, I want it all,
and I want it now

全てが欲しい、全てが、全てがほしい、今

このギラギラとした歌詞。

熱い男ブライアンの欲望に満ちた曲。全てを手に入れてやるぜ!というメラメラとした感情がストレートで最高!と、惚れ惚れとする曲なのですが。

実は、この曲の背景を知ると、別の意味でブライアンたら…熱いのね♡と思えるのでした。


1986年、この曲ができるきっかけとなった出来事がありました。この頃のブライアンといえば、奥さんと子供に恵まれつつも、後の奥さんとなる、女優アニタと親交を深めていた頃でした。

すなわち、前妻との離婚が成立しないまま、現妻に惹かれていた時期であることは確かです。(ファンはそこのところは突っ込まない)

ブライアンは、後にこの曲ができた背景についてこんな風に語っています。

「アニタ(現妻)が、QUEENのコンサートを観にきてね、感想を聞いたら、「私も全てが欲しい!」と言ったんだ。この言葉が気に入って曲にしたんだよ」

繊細な時期の出来事を堂々と話すところがさすがオープンな欧米人?笑

ブライアンいわく、アニタさんは「自分もQUEENのように観客の脚光を浴びたい。独り占めしたい。全てが欲しい」と言ったのだとか。野心的な女優さんらしく、そんな発言をしたのかも知れませんね。

…でも。

もしもアニタの「全てが欲しい」は、それだけの意味ではなかったとしたら?

「全てが欲しい」の中には、ブライアンも入っていたとしたら?

まだブライアンの離婚が成立していなかった、不安定な関係の二人。アニタさんはこの言葉に暗に「あなたの全てが欲しいのよ」と含みを持たせていたとしたら。
なんて、深読みしてしまう。


更には、このエピソードを語るブライアンはなんだか照れ臭そうであることを加味すると、もしかすると、ブライアンもアニタの言葉が自分へ向けられたのだと察していたのだったりして?

だとしたら、この曲の歌詞を深読みしてしまう。

歌詞は、何もかも手に入れたい若者の野望を歌っていて、恋愛とは全く関係のない内容なのですが。

所々にドキッとする箇所があるのです。例えば↓

I'm a man with a one track mind

僕は一直線の男

So much to do in one life time

一度きりの人生 やりたいことが多すぎる

one track mindは、「一途な」とも訳せます。

「僕は一途な男」
「一度きりの人生 やりたいことが多すぎる」


そして後半にはこんな歌詞が。↓

And I'm giving it all, and I'm giving it all

全て与えてやる ああ全て与えてやるよ

I'm giving it allは、CDの和訳では「精一杯生きている」となっていますが(何故この和訳なのかわからない)、直訳すると「僕は全て与えている」です。


アニタ→I want it all「(あなたの)全てが欲しいの」
ブライアン→I'm giving it all「(僕の)全てを与えてやるぜ」


みたいな。


アニタの言葉がヒントになって作った曲ならば、多少は彼女との関係も頭に浮かんだはず。

これは、表向きはアニタには関係なさそうな歌詞ではぐらかしながら、実はブライアンの決意の曲だったりして。

この曲が発表された後にも交際を続け、アニタさんと再婚したブライアン。

ブライアンの全てを手に入れた、アニタさん♡

今も仲良し夫婦を続けられています。


あー、熱い!(笑)


※好き勝手書きましたが、完全なる妄想です。
すみません。

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