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イケてるMac②

MacBook Proマックブックプロに、Final Cut Pro XファイナルカットプロテンというMac専用の動画編集ソフトを導入する。買った当時で36,800円、今だと45,000円するらしい。
決して安くない買い物だが、最も普及しているAdobe Premiere Proアドビプレミアプロはサブスクで、Creative Cloudコンプリートプラン(結局このプランにしたくなるらしい)だと毎月6,480 円かかる。
動画編集自体を商売にするなら、互換性に優れたPremiere Proは必須だ。契約先から注文を受けるのも、ほとんどがこのソフトらしい。
逆に自分で撮って編集するなら、質的にもコストパフォーマンスとしても、Final Cut Pro Xが最適となる。っていうか、当時は師匠に言われるままこのソフトを選んだに過ぎないが。

話はいつものようにれるが、会社を辞める3年前までスマホ決済はおろか、クレジットカードの使い方も知らない。40歳過ぎたあたりから物欲が著しく減退し、使う金といえばランチ代と、ブックオフで買う100円の文庫本くらいになっていた。毎月定額のお小遣いがあれば困らず、カード決済の必要に迫られたことなど一度もなかったのである。

だから、Final Cut Pro Xがカードでの決済専用と知ってあせった。収入の途絶えた人間にカードの新規作成は無理らしく、これじゃ購入できんじゃないか。

むかーし妻がDocomoドコモと契約するとき、強力に勧められて入ったカードがあるのを思い出す。
ひとまずこのカードで(頭をこんがらせながら)手続すると、Final Cut Pro Xを導入することが出来た。めでたく事業の第一歩を進められたのだが、なんとも気の遠くなるような”初歩”ではある。

アラカンの分際で準備もなしに事業なんか始めると、何かと冷たい社会の現実に直面するのは、この後いやというほど経験することになる。
昨年などインボイス制度も始まり(ワシャやらんが)、個人事業主の負担は経済ばかりでなく、労力的にもいや増すばかりである。当事者になると、政治家も官僚も国民のほう見て仕事していないのを、肌感覚からいっそう実感させられる。

しかし、他人ひとのせいにばかりしても仕方ない。政治がアカンのは動かしがたい事実だが、こっちは政治系YouTuberユーチューバーを目指すわけじゃない。むしろ、何から始めて良いかもしっかり決めているわけじゃないから、ひとまず出来るところからやってみるまでだ。

カメラが決まるまで、手持ちのiPhone11アイフォンイレブンで動画撮影を試みる。おそらく最近のスマホならもれなく付いてくる一般的な機能のはずだが、使ったことがない。
写真ならともかく、動く対象を最低でも数秒間撮り続けるという行為は、意外と心理的ハードルが高いのだ。
やってみて、初めて実感した。誰でも出来るのに誰もやらないから、動画撮影はやる人だけの”特殊能力”になる。
齢はとってもまだまだ、チャンスは日常の中にころがっているというわけだ。


イラスト hanami AI魔術師の弟子

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