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102歳、一人暮らし。を読んで

【ひろみんの本棚】

〜人生の大先輩からの学び〜

四半世紀を生きた、お二人の女性の著書

タミさんの台所もとてもおもしろかった


哲代さんの著書には涙が止まらず

タオルがびしょびしょになった


若くして、旦那さんを亡くし、

ふたりの間には子どもができなかった

その時代女性が子どもを産むことができない

といえば

「家に居なくていい」

とまで言われるほどに…


ご夫婦は学校の先生だった


生きていくだけで精一杯の時代、

親は子供に構っていられない

哲代さんは子供たちが学校に来たときに

することはまず、身の回りを整えてあげ、

鼻水を拭いてあげる


また、5年生を受け持ったときに

授業でつまずいた男の子がいた

観察していると

「九九がわからないのか?」

そう尋ねると

わっと泣き出した男の子

情けない気持ち、気づいてくれた安堵

が見られたよう


また、一人暮らしをしている哲代さん

登校中の子どもたちに思いっきり力を入れて

握手をして

「今日も頑張ってね、気をつけてね」

と挨拶をして見送りをするよう


はじめは、哲代さんが話しかけていたけれど

しばらくすると、

女子高生が家を訪ね

「おばあちゃん元気?大丈夫?」

と声をかけてくれるようになった


とっても元気で自分の身の回りのことは

全部やっている哲代さん


子どもがいないから姪の方が助けてくれることもよくあるよう


一人でいると塞ぐことも多くある

けれど

身体を大いに動かし、よく食べ、よく寝て

よくしゃべる

元気の秘訣はそうだという


地域には仲良しクラブがあり、その中でクラブに来ていたけれど亡くなった方の名前が書かれてあり、

お経を上げ、その人を偲ぶときもあるよう


その人の思い出をみんなで語り

最後にポツリ

「声が聞きたいね」


人は必ず死ぬけれど

生かされているこの命


どう生きるか、

どう舵を取るかは

ほんとに自分次第


ほんとに素晴らしい本だった

出版社にお礼の手紙を書こうと思った


また、こちらの本は多度津の明徳図書館で借りた


わたしは小4から学校の図書館、公共の図書館に

行きまくっていた

30年以上経った今も図書館には

かならず行く


図書館大好き〜📕


いろんな本があるけれど

本でしか出会えない

感動もたしかにそこにある

のだった

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