小さく産まれた命
昨日[2022年3月24日木曜日]、東温市の皆様に「県政報告書第3弾」を発送いたしましたので、お手元に届きましたら、是非是非ご覧下さい。(1週間前後で届くと思います。)
さて、話は変わりますが、「リトルベビーハンドブック」をご存じでしょうか。
聞いたことない。知らないっていう方もいるかと思いますが、「リトルベビーハンドブック」は、低出生体重児、特に1500g未満で生まれた赤ちゃんのお母さんやお父さんの気持ちに寄り添った、母子健康手帳のサブブックです。(ちなみに令和2年愛媛県の低出生体重児は702人、出生数全体の8.7%です。)
もう少し具体的に申し上げると、市町村が交付する母子健康手帳は、妊娠37週から41週までの正期産を前提に作成されており、体重の成長曲線は1000g以上しか記録ができないことや、「首がすわる」、「寝返りをうつ」などの発育状況を「はい」、「いいえ」の2択でしか記録できないことが課題とされており、低出生体重児を出産したお母さんたちは、現行の母子健康手帳では成長を記録することができなかったり、発育状況の問いかけに対し「いいえ」しか選べない現実に直面したりと、心を痛め落ち込むことも多く、自身を責めてしまうこともあるとのことで、そんな不安を抱き悩めるお母さんやお父さん、ご家族に寄り添い、優しさが多く詰まった精神的な支えとなるのが「リトルベビーハンドブック」です。
小さく産まれた子どもとそのご家族の心の支えの一助となる「リトルベビーハンドブック」が、来年度に愛媛県でも作成されることが決定しました。
実は昨年、愛媛県内で「リトルベビーハンドブック」の導入を目指し活動されておられる愛媛リトルレインボーの濱田代表と、広がりを全国で支援されている国際母子手帳委員会の板東事務局長のお二人とご縁をいただき、愛媛県での「リトルベビーハンドブック」の作成実現に向けて、微力ではありましたが、一緒に取組みを進めさせていただきました。
一足先に導入していた静岡県や広島県にお話しを伺ったり、一般質問で「リトルベビーハンドブック」を取り上げさせていただいたりと、取組みを進める中で、私自身も大変勉強をさせていただきましたし、また令和4年度当初予算会派要望にも「リトルベビーハンドブック」に関する事項を盛り込んでもらうなど、会派の先輩方にも多大なご協力お力添えをいただきました。そして「リトルベビーハンドブック」の所管にあたる健康増進課の職員さんには、コロナ対応に追われるなかで、ご理解ご協力をいただいただきました。心から感謝を申し上げる次第です。
様々な方の思い、ご理解ご協力が結集して、先週閉会した令和4年度当初予算に「リトルベビーハンドブック」に係る関係経費が計上され、審議を経て、予算が可決される運びとなりました。
誰もが安心して子どもを産み育てられる社会環境づくりの一助となる「リトルベビーハンドブック」が、一日も早く愛媛県内で作成され、必要としているご家族に届くことを願うばかりです。
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