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夜間救急動物病院で働くということ

昼間の地域に根差した動物病院、大学病院、専門科診療のみの動物病院、1.5次診療の動物病院、様々なタイプの動物病院で働いてきました。
それぞれの動物病院は、それぞれの良さがあり、それぞれのやりがいもありました。

今、私は夜間救急動物病院で院長として働いています。

今は救急の動物病院で働く魅力に憑りつかれており、一生かけての仕事にしていたいなと思っています。

以前は本名を出したり顔出ししたりしてSNSなどで発信するのは怖い気持ちが強く、躊躇していました。
しかし、一生救急動物病院の院長で生きていくことを人生のど真ん中に据えたので、もっと夜間救急動物病院について知ってもらいたい。院長としての私の事も知ってもらいたい、静岡市夜間救急動物病院の知名度もあがってほしい。素敵な救急動物病院の輪が沢山増えてほしい。
夜間救急動物病院のキツイとか怖いとかギスギスしているのではないかという少なくとも当院の事実とは違うことが一般的に言われており、それを払拭させたい、また救急を好きな獣医さんを増やしたい、こんな素敵な仕事なんだから、みんなにその良さを分かってもらいたい、私の働いている夜間救急の動物病院にも同じ志の獣医師が増えてほしい、その一心で自分の名前、顔を勇気出してさらして、みなさまの認識を変えていけたらなと思っています。そんな夜間救急動物病院の魅力について、お話させてください。

救急動物病院では、自分の知識と五感(時には第六感)をフル活用します。
瞬時の判断力、決断力、冷静さと分析力、対応能力などが必要です。
飼い主様も初対面の方ばかり。短時間で信頼関係を築き、経過や治療歴、飼い主様の考え方、普段の様子などを聞き取ります。

最初からこれらすべてが冷静沈着にできたわけではありません。
しかし、”動物の命を助けたい”、その想いで働き続ける中で、だんだんとできるようになってきたように思います。
そのような自分自身のスキル、人間力、メンタル力が日々鍛えられ、高めていけるこの環境がとても好きです。

自分の獣医師としての力を最大限発揮できる場所として、夜間救急動物病院はとても魅力があります。

また、来院直後、横たわり意識朦朧とし立てない状態だった動物が、退院するころには、ワンワン立って尻尾をふってくれていたり、ニャーニャー鳴きながらICUから出してと甘えてくる、元気になっていく様子を見るのが、自分自身の何よりものご褒美だと思っています。

もちろん、救える動物ばかりでもないですし、重症患者さんばかりではなく軽症患者さんもいらっしゃいます。

どんな患者さんでも、みなさんの動物を愛する気持ち、そこに触れることも、この仕事をしていて良かった、同じ動物を愛する一人の人間として力になりたい、こういう仕事がしたくて獣医師になったんだと毎日再認識することができています。夜間救急動物病院にいらっしゃる動物をみると愛おしくてたまらない気持ちになることもあります。

ご家族の皆さんから、心からの感謝の言葉や、後日お葉書でいただくありがとうの言葉。大きな喜びとなって仕事を続けることができています。

夜間救急動物病院の魅力はここには書ききれないほどあります。

“救急動物病院”というと、きつい、怖い、大変などのイメージを持たれることが多いですが、実際は魅力たっぷりの場所です。

今後も、救急動物病院の魅力を皆さんに知ってもらい、救急動物医療に興味を持ってくださる方が増えるよう投稿していけたらなと思っています。

ちなみに、私の働いている静岡市夜間救急動物病院は、現在獣医師を求人しています。ご興味のある方は、実習見学もできるのでご連絡ください。


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